Shiras Civics

Shiras Civics

「人生をどう生きるか」がテーマのブログです。自分を実験台にして、哲学や心理学とかを使って人生戦略をひたすら考えている教師が書いています。ちなみに政経と倫理を教えてます。

MENU

ブログを書き続けたら成長できたという話

 

このブログも設立してから4年以上が経ちました。

設立当初は記事を書こうにも、一ミリも筆が進まず、逃避しまくってました。修論の執筆と被ってたと言い訳しときます。

けれども、最近、記事を書き進めていくうちに自分の言葉で思いを紡げるようになったなあと実感しています。

 

ブログを書き続ける効用は、記事のストックがたまって、それを見比べれば自分の価値観の変化がわかることです。

人の価値観は変わります。根本的な部分では変わらないかもしれませんが、加筆修正を加えながらアップデートしていくものです。

日記をつける習慣があればいいんですが、紛失したり、持ち運べなくていつでも確認できるものではないです。その点、ブログは巨大な備忘録としての機能もあります。

 

その時の自分がどういう思いを持ったのか、どういうふうに現象を捉えたのか、ブログって、そんなふうに自分の見方を相対化してくれるものだと思います。

 

ここでやっちゃえ先生のツイートを拝借。

 

 

物事をパーツに分解して細かく見る「要素分解」という考え方があります。

たとえば、考えるという営みを要素に分解すれば、「比較する」とか「仮説を立てる」とか様々なパーツに分解できるかと思います。

 

こうやって細かく分析するには言葉や概念を知らなければなりませんし、そのためには勉強しなければなりません。勉強の先に到達できる世界があるのです。

そして、知らない言葉で世界は表現できません。その意味でブログはその時の自分ができる世界の表現方法の限界を集めたものですから、自分自身の成長が良くよく実感できるものだと思うのです。

 

少なくとも、かつては全く文章を書けなかったのに、今ではちょっと時間を書ければスラスラ書けるようになり、しかも文章力もちょっとは上がったかなと思っている人間がここにいます。笑

 

リカレント教育が推進されている昨今、学び続ける教員も社会的要請として求められているかと思います。成長を実感できるツールとしてブログ、とてもいいですよ~

 

www.yutorix.com

 

言葉が多ければ、世界はよりクリアに見える

 

教師という職業柄、観察という営みからは逃れられない。

 

その時、その観察の成否を決めるのは言葉の多さかなと思う。

たとえば、旅行に行って森林を見た時、「きれい…」と一言だけでは観察も何もない。もちろん友達と会話するのであればこんな一言でも盛り上がる。しかし、口に出さずとも観察眼を鍛えるためには「樹齢200年は超えているであろう4メートルほどの杉の大木が道の端にずっーと並んでいて、木々の間から差し込む陽光が荘厳な雰囲気を醸し出している」とか、具体的に感じたこと、見たことを表現したい。

 

その時、どれほど表現できる言葉を持っているのかがとても大事になってくる。表現できないことは認識できていないことである。我々の認識は言語を介して行われる。

だから、わからない言葉があれば辞書を引いたり、読書をたくさんして言葉を増やしていくしかない。そうして、やっとその先に見えてくる世界がある。

 

そして観察眼を鍛えるには場数を踏むしかない。

速く走りたい、といってイメージトレーニングや走るフォームを座学で学んでいてもしょうがない。実際に走らなければ早くはならない。同じように日常的に観察をして表現を繰り返さなければ観察眼は鍛えられない。

生徒の様子から彼らの心情や考え、関係性、性格などを読み取るには毎日毎日の観察の繰り返しが必要だろう。

観察をしつつ、同時に言葉を増やしていけば、分析・観察はきめ細かなものとなっていく。

 

夏休みは読書をしたい、と思いつつ、まだまだできていない。ああ、頑張ります。

楽しさと学びを体感できる協働の可能性

 

楽しいこと、そして困難を共に乗り越えること、それが大切である。

 

 

楽しかった思い出、今となっては何もなし

f:id:europesan:20190718213917j:plain

大学生のころ、ビジネスコンテストに参加したことがある。

 

チームで調査をして、アイデアを発表する、というオーソドックスなコンテスト。

結果的には何も賞は得られなかったが、チームで何かを作り上げる、という経験がとても楽しかったことはとにかく覚えている。

 

けれども、楽しかったという記憶ばかりで何かを得た、という記憶はあまりない。

 

賞や賞金などといったものは大してほしくなかったのかもしれない。

大学院受験とも並行していたので、身が入らなかったのかもしれない。

どちらにせよ、心の底から頑張ったと言えるものではなかった。

 

サプライズも研修も

 

社会人になり、サプライズを計画する機会を持つようになった。

 

幹事として、あれこれ考えるのは楽しい。考える過程で意見がぶつかることもあるが、それでも、より良いものを誰かと作ろうと協力するのは楽しい。

 

そうして自分たちが作ったものを誰かに喜んでもらえることは、なおのこと嬉しいわけである。

 

誰かに喜んでもらえるわけではないが、教員の研修にも同じ感覚を持ったことがある。

 

最近の研修はワークショップ形式が非常に多い。

自分の意志で参加しているとは言え、見知らぬ人たちと意見を交わすのには最初抵抗感があった。

 

けれども、実際やってみるとこれが結構楽しいなのだ。

主題に対して、大人が真剣に意見を交わして、あーでもない、こーでもない、と議論を交わすのは楽しい。

そうして、発表し終わった後には、もっとやりたかったなあ…という高揚感を覚えた経験が何度もあった。

 

www.yutorix.com

 

子どもたちにも同じ思いを

f:id:europesan:20190616091623j:plain

次期学習指導要領には「対話的・主体的で深い学び」が盛り込まれている。

 

今まで対話というものに対して懐疑的だった。

 

研修では、大人が参加しているから意見が否定されたりしない。

むしろ、「貴重な改善策」として自分の意見が重宝される。

 

思えば、自分に自信がなかったのかもしれない。

だから、ワークショップで人と意見を交わすのが億劫だった、いや、というよりも怖かった。

否定されるのでは、聞いてもらえないのでは、という思いがあったから。

 

けれども、研修だとか、サプライズだとか、チームで共通の目標に向かって対話をすることは非常に楽しいし、何より自分にない見方を得られたり、成長できたりと色々と収穫もある。

 

こういう経験があったから、「議論の際には人の意見を否定しない」という不文律が、まさに身をもって理解することができた。子どもたちの自信を身につけさせ、そして議論がうまく回っていくためのルールであり、ワークショップを何度も繰り返せばきっと子供たちも自己肯定感を高められるのだろうと思った。

自分の意見は力のあるものなのだと、反映されるに値するなのだという実感を持つだろうから。

 

まとめると、要は子どもたちに、学びがあって、かつ楽しめるワークを提供したいと思った。

結局ワークショップも人が企画したものである。

ということは楽しくなる秘訣は環境面の整備など、人為的に構築可能なわけだ。

もちろん参加者の性質にもよるだろうけども、企画者としてどういうことに気を付けるべきなのか、しっかり勉強しようと思った。

 

まずは楽しさ。

そして目標設定である。その目標を達成するために何度も立ち上がって、試行錯誤することが成長にとって大事なのだ。

そもそも辛いなんて今の時代には合っていない。

 

辛さに直面して、それを乗り越えることは心の成長にとって大切なことだと思うが、教師はそれを子供に強制してはならないと思う。

子どもが自ら辛いことに向き合おうという気持ちを喚起してあげる、そういうモチベーションを震わせる方面に注力したい。

 

www.yutorix.com

 

『べしゃり暮らし』から思い出す教育実習の1シーン

 

つまんねぇんだよな

 

教育実習の研究授業後のことだった。

 

  

研究授業が終わった後のこと

 

 

入念に準備した教材。

パワーポイントはもちろん、何度も直したプリント。

 

授業が終わると生徒たちの拍手が響いた。他教科の先生方も観に来てくれた。大絶賛をいただき、他の実習生からも称賛されまくった。

 

当たり前じゃ。今までどんだけ勉強してきたと思っとるんじゃ…

 

その後、先生方にコメントをもらいに行った。

褒められるぞ…!!

 

そう思って浮かれながら聞きに行ったとき、冒頭の言葉をもらった。

 

もう有頂天になっているものだから、批判を求めていない。承認・賞賛を確認するためにコメントをもらいに行っていた。人間、都合のいいものである。

びっくりして言葉が出なかった。

 

もちろん、尊敬する先生から衝撃的な言葉をもらったから驚いたというのはある。

 

真意はいずこに

べしゃり暮らし』という漫画がある。

 

 

主人公は高校で爆笑王の異名を持つ上妻。

しかし、転校生に元お笑い芸人の辻本がやってきて、プロのお笑いの世界に関わることになる。

 

ある日、辻本の先輩であるお笑い芸人である金本に接触する機会を上妻はもつ。

「プロの芸人に認められる!」

そう意気込んだ上妻は自分の書いたネタをその芸人に見せる。

 

ネタを読み終えた芸人は一言。

 

おもんないわ

 

自信を打ち砕かれた上妻は逃げ去るように部屋から出てしまう。

 

辻本は金本に尋ね、その後真意が語られる。

 

辻本:そんなにダメでしたか…あいつのネタ

金本:何や、お前見てへんのか?

 

下ネタと一発ギャグのオンパレードや

それがまたしょーもない

ネタを客観的に見れてへん

破綻したネタの典型や

 

俺が高校の時に書いてたネタによう似てるわ

 

辻本:…じゃ…

金本:別に褒めてへんぞ

ああいう奴は一ぺん打ちのめしたらあかんねん

てゆーかこんなモン挫折のうちに入らんけどな

 

フッ

あんなクソネタを何の臆面もなくプロに堂々と見せられる度胸はまあ大したモンやけどな

(2巻第14話より)

 

才能を感じるからこそ、井の中の蛙にならないよう、調子に乗らないよう痛い目を見せたのである。

 

まさしくかつての私である。

というか、今もそうかもしれないが笑

 

実習先の先生も、研究授業ごときで浮かれて採用試験に臨まないよう、きちんと見てくれた上に、指摘までしてくれたのである。

今思えば、その人のおかげでより高みに登れるきっかけが得られたのだ。とても、とても幸せなことである。

 

何にせよ、こうして指摘してくれる人を持てることは幸せである。

普通は無関心を決め込み、適当に受け流すだろう。

 

言われるうちが華

 

f:id:europesan:20190314222513j:plain

 

人に指摘されることで、自分の弱点がわかることは結構ある。

自分で客観視するにも限界がある。自分にない視点を持っている先輩に教えてもらうことで、成長のきっかけにできる。

 

自分の弱みに向き合うことはつらい。でも、それを乗り越えた時に大きく成長できる。

 

漫画に大切なことを教えてもらった。

 

ちなみにべしゃり暮らしは現在、テレビ朝日でドラマが放映されている。

www.tv-asahi.co.jp

 

www.yutorix.com

www.yutorix.com

【私学志望者必見】私学の情報の集め方

 

今日は私学求人に応募する際にどのように情報を得ていくか、ということについて書きたいと思います。

 

 

まずは募集が出ているかどうかを

 

色々な私学を知ることは良いことです。

ただ、募集が出ていなければ応募することはできませんし、就職活動をすると決めた時に募集が出るとは限りません。ウルトララッキーです。

 

まずはこういったサイトで募集状況を確認していきましょう。

 

www.shigaku.or.jp

www.e-staff.jp

kyoin-saiyo.jp

 

募集が出る時期についてはこちらの記事で書きました。

www.yutorix.com

 

次は…調べよう

いざ募集が出ていたら応募する段階に移ります。

ここで初めて知る学校もたくさんあります。理想を言えば、「既に志望していた学校で、運よく募集が出ていたから応募した」がいいのですが、そんなことは現実的に難しいし、採用側もわかっているので、気にする必要はありません。どんどん応募してしまいましょう。

 

で、具体的な調べ方ですが、

  1. 学校のホームページ
  2. 転職サイト
  3. みんなの学校などの口コミサイト
  4. 学校ガイド
  5. 知り合いに話を聞く

 

等があるかと思います。

①学校のホームページ

まずは学校のホームページにアクセスしてください。

見るべきポイントとしては

  1. 教育の理念
  2. 教育方法
  3. 進学実績

等です。

私学の魅力は勤務校を(系列校がたくさんあって赴任地がわからない限りは)自由に選べる点にあります。

働く上で自分の実現したい教育と学校の教育理念が合致しているところが多ければ、働きがいも感じるでしょう*1

また、その具体的な運用方法としてどういう教育をしているかは非常に重要なところです。「これからの社会で通用する人材を育てる」と言っておきながら、板書ガリガリでノートをただひたすら移す授業をやっていたらヤバくないですか?

ICTの整備状況や授業の特色あるプログラムがあったら宣伝しているはずなので。

それから進学実績、これはどういう子どもたちを育てたいか、どういう授業をしたいか、というところで極めて重要なところかと思います。

たとえばバリバリの進学指導をしたいのなら進学校志向ですし、多様な進路を尊重させたいのなら就職から大学進学までを手掛けている学校(進路多様校)が合っているかもしれません。

要は理念と現実の面で自分と合っている学校かどうかが大事なんです。

このミスマッチをしないためにも自己分析と業界研究・企業研究はしっかりやった方が間違いなくいいです。

 

②転職サイト

学校のホームページは保護者と受験生向けに書いてあります。

外部に出していい情報しか載っていません。

内部事情を調べるのに一番なのは実際に中で働いている人の話を聞くのがいいのですが、知り合うのは至難の業です。というか無理(笑)

ですから、転職サイトに登録して働き方や待遇などを知ってみるのも、就職後の自分をイメージしやすいですし、何より志望度に大きく影響するでしょう。

特に私学は給与情報すら公開しないところが普通なので、内部の情報は非常に貴重です。積極的に登録して情報を集めましょう。

 

③口コミサイト

②の転職サイトは教員による口コミでした。

こちらは実際に在籍している生徒や保護者による口コミです。

食べログのようなものですが、一つ注意点を。

中高生がこういったサイトに書き込む動機はあまりありません。よっぽど伝えたいことがあってこそ書き込むので、2パターンに絞れます。1つはその学校がとっても好きで、自分が楽しかった思い出を伝えたい、もう1つはその学校に対してものすごい不満を抱えていて、絶対に来てはダメだと警告するパターンです。ミスマッチを起こして不満を抱えている層が目立ちます。

 

点数が高ければ満足度が高い層が多く、点数が低いと満足度が低い層が多い、というわけです。

そもそも普通の学校生活を送った層はこういったサイトに書き込まないでしょう。

 

ただ、このサイトは生徒の様子がよくわかるので、僕自身は良く参考にしてました。

ですので、学校の宣伝と実態の乖離を捉えるにはすごくいいですね。

www.minkou.jp

www.minkou.jp

 

④学校ガイド

こちらはホームページとあまり変わりはありません。

ですが、一定の地域の私学の情報が掲載してあるので、辞書のような使い方ができます。ホームページはその学校の詳しい情報が書いてありますが、ガイドのように項目ごとに整理されていません。

情報が整理してある形で手軽に見ることができ、かつ網羅性に優れている。

自分が本当に働きたい学校を探したり、応募の際に比較材料として使えたり、一家に一冊は持っておきたいですね。

 

 

 

⑤知り合いからの情報

 これ、一番入手難易度の高い情報です。

お金を払ってでも聞きたい情報です。

なんてったって生の情報ですし、グーグル検索をいくらしようが、出てこない情報をきけます。

 

大学の先輩ならキャリアセンターを通じてアクセスできますし、各種学会等に行けば現職の先生方はたくさんいるので、是非こういった所へ顔を出すと色々な知り合いができますので、良いなあと思います。

 

ただ学生の読者がいたら以下の点には気を付けてください。

そもそもは関係性がありきで聞くのが筋ですから、学生諸君が初めて会う人に話を聞く際には、きちんと礼儀をわきまえて聞きましょう。挨拶、お礼のメール、当たり前です。なにより入ったら上司になりますし。(社会人の方はここは流してください)

 

最後に

繰り返しますが、大事なことは

理念と現実の面で自分と合っている学校かどうか

です。

入ってミスマッチを起こすのは入社前のイメージと入社後の現実に開きがあるからです。そうした事態を回避して、楽しく働くためにも情報入手に手間を惜しまないで行きましょう。

 

今回は応募するにあたっての情報入手の面でお話をしました。

*1:ただ実際、教育理念を意識して働いている先生方は少ない方だと思います。

筋トレは最強のソリューションなのかもしれない

 

  

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

 

twitter.com

 

生活の変化

4月から筋トレとランニングをほぼ毎日している。

同時に食生活も見直して、栄養素に気を配るようにした。

睡眠時間も少なくとも7時間(できれば8時間)を確保するようにした。

 

するとどうだろうか。

全く風邪をひかなくなった。

 

去年は季節の変わり目はもちろん、頻繁に体調を崩していた。

けれども今年は一切風邪をひいていない。

 

健全な精神は健全な身体に?

 

新卒者が陥りやすいのは、私生活の犠牲や肉体の酷使によって疲弊してしまうことである。

まさに私が去年陥ったのはそうした状況だった。

www.yutorix.com

 

最近、非認知能力なるものが注目を集めているが、その中にはレジリエンスという概念がある。

逆境から立ち直る力のことだが、逆境から立ち直るには、まず体が正常な状態にあることが必要である。

そのために、ストレスケアとしての軽い運動や音楽などが有効だと知った。

そして、実際に効果はてきめんだった。 

www.yutorix.com

 

筋トレは最強のソリューションの一つなのかもしれない

 

表題のように筋トレは確かに生活を大きく変えてくれた。

しかし、筋トレばかりして、他の要素に目を向けなければ、あまり効果はない。

結局、筋トレを成功させるために栄養や睡眠に目を配り、同時にメンタルトレーニング関連の本の述べていることを実行したところ、相乗効果をもたらしたというのが正解だろう。

 

年を取ると必ず老化する。

抗わない限りは体力は低下する。そうなると筋トレやランニングなどにも手を出しづらくなる(一度やめた習慣を再び始めるのはすごくすごくめんどくさいものである)。

 

今回の記事をまとめていて、適度な余暇をもって、体調管理をすることが必須だと感じた。

教員の働き方改革をどうしていくべきか、というところを考えさせる…

 

www.yutorix.com

夏休みに読みたい本

 

 

夏休み、教員は比較的動きやすい時期です。

夏期講習や説明会等、通常時よりもイベントが多いため、大変っちゃ大変なわけですが、研修や読書など自己研鑽にも励みやすい時期です。

 

暇は絶対に確保しなければならないものですが、学期中ですと、どうしても追われるスケジューリングになってしまいます。

夏休みは暇を確保し、自己投資に費やせる貴重な時期です。だからこそ、ためていた積読を消化したいのですが…

 

教科の力を強化しよう

 

政治学畑で学習を進めてきたため、経済学にあまり自信がありません。

公務員試験予備校に通っていたこともありますが、その時の残りカスと新書程度の知識しか持ち合わせていないので、ここで学部レベルの勉強をしっかりやっていこうと思っています。

書店で見比べたらマンキューが一番わかりやすかったですね。ちなみに南英世先生もマンキュー経済学はおすすめしていました。

 

伊藤元重先生の筆致はとても丁寧なのでわかりやすく、1年前に買っては、授業前にパラパラと「めくっていました」(費用対効果よ)。

  

マンキュー経済学 I ミクロ編(第3版)

マンキュー経済学 I ミクロ編(第3版)

 
マンキュー経済学 II マクロ編(第3版)

マンキュー経済学 II マクロ編(第3版)

 
ゼミナール国際経済入門

ゼミナール国際経済入門

 

 

 

 

 授業のスタイルを構築したい

 

教員2年目です。正直、あまり授業や生徒指導の理想像を持ち合わせていません。

けれども、指導をしていてブレる自分を感じることもあり、このあたりで一貫した理想像・価値観を作り上げたいなあと思っています。

特に資質・能力や授業スタイルに関しての理解を深めたいなあと思っています。

またどのような指導をするか、授業をするか、ということに関しては経験と科学の両輪から構築していきたいので、堀先生や溝上先生の本を消化していきたいですね。

 

一斉授業10の原理・100の原則―授業力向上のための110のメソッド

一斉授業10の原理・100の原則―授業力向上のための110のメソッド

 
教室ファシリテーション 10のアイテム・100のステップ―授業への参加意欲が劇的に高まる110のメソッド

教室ファシリテーション 10のアイテム・100のステップ―授業への参加意欲が劇的に高まる110のメソッド

 
学級経営10の原理・100の原則―困難な毎日を乗り切る110のメソッド

学級経営10の原理・100の原則―困難な毎日を乗り切る110のメソッド

 
生徒指導10の原理・100の原則―気になる子にも指導が通る110のメソッド

生徒指導10の原理・100の原則―気になる子にも指導が通る110のメソッド

 

 

溝上先生はウェブサイトもかなり参考になります。

アクティブラーニングを始めよう、と思ったらまずは溝上先生の本を読めばいいのではないかと思います。

自分の学習方法も「まずは科学的知見を」というスタイルなので、心理学からのアプローチは良かったです。

アクティブラーニング型授業の基本形と生徒の身体性 (学びと成長の講話シリーズ)

アクティブラーニング型授業の基本形と生徒の身体性 (学びと成長の講話シリーズ)

 

 

まずは真似からです。

学ぶはまねぶ。先達の知恵を借りてみたいと思います。

 

昨今の潮流を

次期学習指導要領はコンピテンシーの影響を受けています。

当然、獲得すべき能力として教員は押さえておくべきです。

 

 

また、それらをどのように教授するか、という点においてもどういったアプローチがあるのか、検討しなければならないですね。

 

対話型授業の理論と実践―深い思考を生起させる12の要件

対話型授業の理論と実践―深い思考を生起させる12の要件

 
教育ファシリテーターになろう!  ―グローバルな学びをめざす参加型授業

教育ファシリテーターになろう! ―グローバルな学びをめざす参加型授業

 

 

2冊目は拓殖大学でのワークショップの授業をまとめたものです。

社会人も講座を解放しているので、去年履修しようか本気で迷いました。

 

人として必要なことを

心理学に興味があります。自分の心にも他者の心にも。

特にどういう生き方をしたいか、というところに関心が強いです。

大学・大学院の時に何度も読んだこちらの本をもう一度手に取りたいと思います。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

 

 

もう1冊。最近田中角栄に興味を持ち出しました。これも昨日キンドルで買ってしまったので、読んでみたいと思います。

人を動かし、動かされる職業ですから、人たらしに関心が出てきたんですかね。

 

 

最後に

以上です。

壮大な積読です。

というか読み終えてないのに買っちゃってますね、昨日。

 

夏休み、今年度すべての教材準備もやりたいところなので、この壮大な計画を如何にやり切るか、時間との戦いになるかと思いますが、できるところからコツコツやっていきたいと思います。

 

www.yutorix.com

www.yutorix.com

 

夏休みは私学の採用に向けた準備を~私学採用の時期について~

 

 

f:id:europesan:20190718213917j:plain

夏です。

 

教員も夏休みに入りました。

 

人によっては通常時より忙しい先生もいらっしゃるかもしれません。

ただ授業や成績処理にも一区切りがついたので、気持ちの面では休みに入っているかもしれませんね。

 

そして、この時期に一旦ひと段落するのはもう一つ。

私学の教員採用試験です。

私立中高の採用試験は年間を通じて何回か波があります。

 

乗るしかないよ、ビッグウェーブ

まず1学期。この時期は夏休みまでにかけて、公立の教員採用試験に先駆けて募集が多く出されます。

公立に先んじて選考を行うことで優秀な層を取る狙いが各私学にあるようです。

当然、募集は専任・常勤が中心になります。

 

これが終わると、次の波は夏明けです。

大体8月の終わりから10月中旬くらいまでにかけて募集が始まります。

ここでも専任・常勤が中心ですが、やや常勤が多めな印象です(年によって変わりますが)。

公立の結果が出る前に学生を確保したり、来年の人材配置の策定の時期がこの辺りにあるために、意外とこの時期の募集も多いです。

 

サードウェーブが3学期です。

ここは学校側の事情で非常勤講師の募集を大量にかけます。

入学者数が定員数をオーバーしたため新たに授業担当者が必要になったり、本当に色々な事情から募集が出ます。

 

今の時期にすること

 

今の時期は第1の波が終わって、第2の波の採用試験に向けて各学校が準備をしている段階に当たります。

ですので、私学教員志望者はこの時期に面接対策や小論文・教科試験の対策を入念に行うことが肝かと思います。

特に私学はザ・多様性というくらいにカラーがバラバラなので、色んな媒体で下調べをするのがいいかと。

やさしい社会を目指そう

 

 

記憶に残っている言葉なので書き留めておこうと思う。

 

「けどな…舷一郎」

 「ワシらに余裕があったさかい、分けてやれたんじゃ…

人間、余裕がないと他人に優しゅうでけへんもんや。

もし…この世にあの水と食べ物しかなかったら…

ワシは命がけで守ったろう…

人間ちゅうもんは恐ろしく汚いもんやねん。

そやからな、人間、一番大切なものは、その余裕やねん。わかるか?」

 

これは、かわぐちかいじ太陽の黙示録』に出てくる1シーンである。

坂巻という男性が主人公の舷一朗に投げかける言葉だ。

富士山の噴火と関東圏への大地震が発生した直後、ライフラインが機能していない中で食糧を奪われそうになった坂巻は暴漢たちと乱闘になる。しかし、舷一朗はむしろ食糧を分け与えるよう坂巻に促す。助け合いに気づかされた坂巻は発した言葉である。

 

2つの人間観

古来、人間に対する見方は大きく分けて2つあった。

性善説性悪説である。

前者は人間の理性・道徳に期待する一方で、後者は人間は本能で動くものだという立場をとる。

 

人間も動物である。しかし、他の動物と異なるのは高度な社会を構築する点にある。

生存本能に基づいて判断や行動をする。当然、生存本能に基づいた生理的欲求に則った行動をすることもあるが、自己実現などの社会的欲求もプログラミングされている。

 

しかし、大前提は生物としての欲求の充足である。

f:id:europesan:20190731230217p:plain

マズローの欲求5段階説をこの上なく丁寧に解説する。あなたの欲求はどのレベル? | 自分コンパス

 

サバイブするのは「人間」社会だろうか

「競争」という価値観は昔からある。

しかし、「競争」が各人にとって普遍的であるためには、その条件整備が絶対的に必要である。

所得格差や生まれ持ったハンディキャップなどが全く考慮されない形式的平等では、健全な競争はなされない。

 

現在の社会は格差が拡大しつつある。

格差がどの程度あるのかを表すジニ係数は年々拡大している(再分配前の数値)。

f:id:europesan:20190731224433j:plain

日本の格差は広がっている? 他の国と比べると?|イーズ 未来共創フォーラム

 

また、所得の中央値は10年前に比べ100万円以上下がっている。

世帯所得の中央値や世帯人員数の移り変わりをグラフ化してみる(最新) - ガベージニュース

 

確かに社会保障給付は毎年増加しているが、これがすべての世帯に分配されていることは意味しない。分配の恩恵に授かれない家庭もある。特に単身世帯の若者に対しては直接的な支援はほとんどない、というか負担に比して受益が少ない。

 

給料が全体的に下がり、かつ支援もないとすれば、自助は困難である。自らを助けようにも、基礎的な欲求の充足すら困難な場合もある。

こうした社会的な要因によって人々の基礎的な生活条件が整備されていないとしても、もし人々の中に「自己責任論」が内在化されていれば、自助できていないのは怠惰や無能ゆえになる。犯人は本人の努力不足「ということになる」。

 

だが、不満は募るものである。当たり前だ、余裕がないのだから。

余裕がなければ、人には優しくできない。ましてや自己責任論を強く持っていれば、それは他者を攻撃する拠り所ともなる。

 

やさしい社会を

 

f:id:europesan:20190311231829j:plain


けれども、そういう社会ってつらくないだろうか。

いつだってギリギリな生活不安がすぐそこにある。

自分の不遇や能力を呪う、けれどもそれは社会的な要因が大きいものだとしたら…

「がんばればなんとかなる」という神話にすがって、「頑張ってもどうにもならない」現実にもがくことになる。

頑張ってもどうにもならなければ、犯人探しがはじまる。社会のルールを決めている権力者、特権階級への攻撃が起こる。そうして人類は革命を経験してきた。

近年の集団無差別事件だって、社会を呪ってきた出自があるかもしれない(事件の加害者を擁護するつもりは毛頭ないことを申し上げておきます)。

 

戦前の2・26事件などの背景を知ると強く強く思うのだが、そろそろ新自由主義的な政策はブレーキをかけて、分配政策にも目を向けたらいいのではないだろうか。

戦前の恐慌はすさまじいレベルであるが、今の日本は全く違う。だが、仮にも世界第3位のGDPがあり、サミットを構成する先進国日本である。おにぎりが食えなくて餓死したり、自殺者が3万人もいるのは悲しいではないか。

 

誰かにものすごく余裕がある社会よりも、ある程度みんなが余裕を持たないと、やさしい社会は訪れないのではないか。

冒頭の坂巻の発言は非常に示唆に富んでいる。

成長戦略も大切ではあるが、そろそろ分配政策について話すときが来たんじゃないだろうか。

同じ位置から競争できるように、スタートラインをしっかりと整備してほしい。それが政治に求める役目だ。

 

www.yutorix.com

www.yutorix.com

www.yutorix.com

先生は非常識?

 

先生は非常識といわれる。

 

ただこれは結構当たっている節がある。

これは自分自身も含めてだが、簡単なビジネスマナーを知らないケースがかなりある。

 

たとえば、名刺の正しい渡し方。これ、知らない先生が結構いる。

 

他には電話対応の仕方を知らなかったりする。

偉そうに言っているが、自分だって社会人になってから自分で調べた口である。

 

特に私学の教員であれば、外部との関わりが非常に大きいので、マナーが身についているかどうかは極めて重要な問題である。

 

もちろん、これらは企業社会における「一般常識」と呼ばれるものなので、どこを「社会」として切り取るかで異なってくると思う。

 

しかし、これからの社会において教員も外部の機関とかかわる機会が増えてくる。

新学習指導要領にも「社会に開かれた教育課程」と明記してある。必然、社会的なマナーに関しては必須のものとなってくるかと思う。

 

問題は学ぶ場所が「ない」ということである。

 

自分はYoutubeで名刺の渡し方を調べたり、メールの書き方等をググってはいるが、教員研修でもこういう基礎的なビジネスマナーを組み込んでほしいなあと思う。

学びの場の欠如は社会生活を送る上でも由々しき問題かと思うので、教職課程でも初任者研修でもこういう機会があるといいなあと思う。

 

常識がないと言われれば、どこにおける常識かはきちんと見極めたいところではあるが、時間意識やメールのやり取り、挨拶等に関してはきっちりとしていたいなあと気を付けている。

 

ただ我流なのでどこまで正しいかはわからないが… 

 

www.yutorix.com

www.yutorix.com

www.yutorix.com