もう冬休みも半ばですが、ご紹介します。
冬休みに「読んだ本」「読んでいる本」「読みたい本」を紹介します。
多忙な日々の雑事に追われアウトプットの出来ない日々が続く。
そんな悩みは長期休暇が解決してくれる(かわかりません)。
希望を抱きながら、まとめたいと思います!
教育一般
「探究」する学びをつくる
最近話題の一冊。まだ読んでいないですが、「探究」を如何にすすめていくか、指標になりそうなので積ん読中です。
思考する教室をつくる 概念型カリキュラムの理論と実践
こちらは関先生(中高の国語科)がすすめられていた本です。
「概念」というのは「一般化」「原理」など、深いレベルでの思考を指すそうです。
新学習指導要領で掲げられている「主体的・対話的で深い学び」のうち、「深い学び」に当てはまるところですね。「学習への深いアプローチ」ってやつか…
このあたりは超苦手なので勉強しないといけないなあ…
社会科・公民科関連
社会科授業づくりの理論と方法
この本は絶対に読み終えたい本です。まだ読み切っていません。
「はじめに」が心に響く。 pic.twitter.com/KLq2jACopB
— しらす (@dokomademoinaka) 2020年11月13日
中学校社会科教育・高等学校公民科教育
最近、社会科系・公民科系の論文を書く機会が増えたので、改めてイチから勉強しよう
ということで、教科書として、また辞書として手元に置いています。
ライブ!主権者教育から公共へ
こちらは都立高校の教諭である大畑先生が執筆されたもの。
2022年から始まる「公共」は今までの「現代社会」と異なる授業のあり方が求められます。どんな授業をしていくべきか、かなり参考になるのでオススメです!
また、研究者の方々の考えがインタビュー形式で載っているので、こちらも科なり勉強になります。
学習課題探し
授業の題材探しの一環で色々な本を読んでいますが、「社会問題をどう捉えるか?」という視点で社会科学者が解説してくる本を最近はよく読むようにしています。
未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学
学術会議で任命拒否された宇野重規東大教授の著書です。
遠い世界にあるような「政治」について宇野先生は次のように語っています。
時代の変化は加速し、世界は大きく変容しつつあります。それでも、人間にとっての基本的条件は大きく変わらないのではないでしょうか。その基本的条件とは「人と一緒にいる」ことです。
「人と一緒にいる」のは素晴らしいことであると同時に、時としてつらいことでもあります。自分とまったく同じ人間は、世界のどこにもいません。当然、人と人には、いつも「違い」があります。「違い」があるからこそ、人と一緒にいることはおもしろいし、楽しけれど、時には対立が起き、すれ違いが生じます。
(中略)
自分が自分らしくありつつ、人と共に生きるとはどういうことか、そしてそのことが「政治」と如何に結びついているかを考えていただければ、本書の著者としてこれに優る喜びはありません。
大人のための社会科
「公正」や「勤労」といった価値尺度について専門家が説明しています。
先ほどの宇野先生や『社会的選択理論』の著者である坂井豊貴先生など、第一線で活躍されている方々です。
次期学習指導要領では、「見方・考え方」を働かせることが謳われています。「見方・考え方ってそもそも何があるの?どういう意味なの?」という状態だったので、積ん読中です(読め…)。
日本のオルタナティブ
様々なテーマから、現状の政策とは異なる提言をするスタイルの本です。
色んな見方で一つの政策を見たい、という方にオススメ。
10代から考える生き方選び
労働市場の変化によって、雇用の標準モデルが消えました。クレヨンしんちゃんやドラえもんのような一家の大黒柱+専業主婦のような家庭は今では少数派です。
どんな人生を送りたいのか、生徒にキャリア教育を施す上で参考になります。
定年消滅時代をどう生きるか
人生100年時代だー!リカレント教育だー!ということが官民挙げて推進されているわけですが、一生働き続けられるかはわかりません。
そうした時代の道しるべになるのかなあと思います。
▼キャリア教育は職業教育だけではありません。広く「どういう人生を送りたいのか」という視点で考えることを教えてくれる一冊です。
哲学・思想関連
最近、哲学ブームが(個人的に)来ています。
反哲学入門
故木田元中大名誉教授が書かれた一冊。
哲学を西洋独自の思想体系とばっさり切ります。痛快!
哲学好きの方には、見方を相対化してくれる一冊です。
「今」を生きるためのテキスト 14歳からの哲学入門
近代以降の哲学者を軽快な語り口調で説明してくれています。
今の社会で哲学者たちはどう考えるのか、生き方を考える一冊。
口伝西洋哲学史 考える人
こちらも面白いですね。
池田さんならではのユーモラスな文章で哲学者にツッコミを入れます。
他の先生のブログも参考に
読みたい本を探す上で参考になった先生方のブログです。
▼私立中高一貫校の国語の先生です。
▼私立高校の地歴・公民科の先生です。
▼私立高校の国語科の先生です。
▼社会科の先生を目指されている大学院生のブログです。
おわりに
以上、冬休みに「読んだ本」「読んでいる本」「読みたい本」のリストでした。
もしオススメの本があれば是非コメントいただけますと幸いです!
それでは!
▼こたえのない学校が読書リストを…
【冬休みにおすすめの本100冊+】⁰
— こたえのない学校 (@kotaenonai) 2020年12月29日
この秋にホームページのリニューアルを行い、ライブラリーのページをつくりました。
探究する学びを実践するための大人の本40冊、子どものための100冊。岩瀬直樹先生、市川力さん、代表藤原さとの推薦など。本と共に良いお年を!
https://t.co/WhcSdBc6CF
▼2020年の夏に読んだ本
▼2019年の夏に読んだ本
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