Shiras Civics

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「人生をどう生きるか」がテーマのブログです。自分を実験台にして、哲学や心理学とかを使って人生戦略をひたすら考えている教師が書いています。ちなみに政経と倫理を教えてます。

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2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

旅の効用

3か月間教員として働いた。夏休みに突入し、今までの働き方を振り返ると、あることに気づいた。院生時代もそうだったが、教材研究のために膨大な量の本や論文を読んだことだ。深夜まで教材研究をした日には、翌朝とてもつらかったことを覚えている。けれども…

財政規模はどうしてここまで肥大化したのか-福祉国家の誕生-

政治学を学んだ当初、経済と政治の結びつきにピンとこなかった。しかし、経済学もある程度学ぶようになると、両者は密接なかかわりを持つことが分かった。さて、今回の記事は財政の続編になる。 福祉国家ができたわけ 財政とは 財政とは「政府が税金を徴収し…

「常識」の破綻

10年ひと昔、どころではない。1月ひと昔である。 社会は刻々と変化する。10年ひと昔というが、情報が氾濫し、新たな技術が目覚ましい勢いで開発される現代において変化は月ごとに起こるだろう。そうした状況においては従来の常識が通用しなくなることもある…

仮想通貨の可能性

国債の貨幣化という大問題 国債の貨幣化という問題がある。政府が発行した国債などを日本銀行が直接引き受けることであり、財政赤字を補填するために日銀が政府に直接協力することを意味する。 しかし、財政法第5条では日銀の直接引き受けは原則的に禁止され…

国債は無限に発行できるのか

そもそも赤字国債は発行することはできない 国債が無制限に発行できるからくり ポイントは次の通り 財政法第4条には次のように書かれている。 国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない。但し、公共事業費、出資金及び貸付…

財政の機能

では市場とは… 第1の機能:資源配分 第2の機能:所得再分配 第3の機能:景気の自動調整機能 来年度の概算要求基準が決まった。早い話が、来年度に各省庁の使える予算がどのくらいかが決まったわけである。ここで財政に関してしっかりと理解する必要性を感…

これからの時代のリーダー

個人化、グローバル化、少子高齢化 現代社会のリーダー像 「多数派」というものが形成されにくい世である。 現代社会は多様な価値観が共存する社会である。ウルリッヒ・ベックはこうした現代社会の現象を「個人化」と呼んだ。個人化とは、従来の価値観や慣習…

現実を見据えるために~書評『アドラーの教え』

「このクラスはやりづらいな…」「このクラスは話を聞かないな…」 授業中に反応が薄かったり、生徒が寝てしまうと、ふとこんな考えを抱いてしまうことがある。思考とは恐ろしいもので、ふと何となく考えたことでも脳内で反復されてしまうと、それが行動に反映…

江戸幕府の役人に学ぶ

舞台は160年前 明らかになったのはハリスのウソ 不易と流行…時代が変わっても変わらず大切なものがある 世の中で「先生」と呼ばれる職業との営業の際には、一般の顧客以上に説明を要するらしい。基本的に疑ってかかるために、多くの情報を提供しないと信用し…

歴史を学ぶ意義

歴史とはなんだろうか 相対化ができなければ 江戸時代の武士は時代の流れを読めなかった 相対化はどんな教育的価値をもつのか 生徒の日常には相対化できるものであふれている。 歴史を学ぶ意義 実際の教壇に立って歴史を教えていると、生徒が歴史を学ぶ意義…

論文「平等と格差の社会思想史」まとめ

格差の問題点 格差に対する認識の推移 近年の格差への潮流 解決策は まとめ・疑問 参考 右を向いても「格差」、左を向いても「格差」である。 格差が社会的に「問題」として認識されているようだ。書店に行けば、「格差」を冠した本が平積みにされているし、…