新卒教員の教科書

私立高校一年目。『新卒教員としてのオリジナルテキスト』をつくろうという試みでブログを書いてます。社会科のこととかビビッときた本の書評とか日常生活のこととか。

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センター試験2019年政治経済、ほんの一部だけ解説してみる

 

今年のセンター試験政経、解説します。

完全にやっちゃえ先生に触発されて動いております。

 

www.yacchaesensei.com

 

選択肢の形式が変わったり、やや難化か?と思いました。

でも、基本的には、用語の定義だったり、年号であったりと、知識が正確に定着しているかどうかを確かめる問題だと思います。

 

  

ただただ覚えるだけの問題

第3問 問6 統治機構の問題です。

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ここで確認すべきは

天皇の国事行為、国会の権限、国会議員の権限、内閣の権限、
内閣総理大臣の権限、(裁判所の権限)、三権分立相互の関係

です。

 

たとえば国会の権限だけでこんなにあります。

法律の制定(41、59)、条約の承認(61、73)、憲法改正の発議(96)、内閣総理大臣の指名(67)、財務の監督・財政の処理(83)、課税に対する議決(84)、予算の議決(86)、決算の議決(90)、財状況の報告処理(91)、弾劾裁判所の設置(64)

  

 多すぎるし、なげえ~!

 (受験生の声)

 

…あと内閣と内閣総理大臣と(以下省略)

 

このへんの政治制度の授業って単純に知識習得を目的にすると恐ろしく退屈なものになります。

理想としては講義ならストーリー形式で授業をしたいなあと思ってますが、理解不足から全然踏み出せてません。

ちなみに地方自治制度を扱った本として、こちら非常におすすめです。ストーリーだからスラスラ読めます。

 


あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる (ディスカヴァー携書)

  

答えは③。

①の国務大臣の訴追は内閣総理大臣の同意が必要ですし、②④は内閣の権限です。 

知識を正確に覚えていれば簡単に解ける問題でした。

 

考えさせる問題も

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こちらは外部不経済に関する問題。

外部不経済というのは外部効果の一種。市場の限界のところで学習します。

 

外部効果とは市場での取引が売り手と買い手以外の第三者に影響を与えることを言います。あるいは第三者が市場に影響を与えることです。

 

外部効果の中でも

  • 良い影響は外部経済 
  • 悪い影響は外部不経済                    

と分けることができます。

 

たとえば①を検討してみます。

 

猛暑(市場の外部要因)が飲料メーカーの売上の上昇(市場における行動)に寄与した。

 

はい、いい影響なので①は外部経済です。

②は投資家の売り(市場における行動)によって株価が下がっているだけなのでそもそも外部効果ではないです。

③もいい影響なので外部経済。

はい、消去法で④になりました!

 

ちゃんと検討します。 

                 

④大規模娯楽施設の建設によって交通量が増え、近隣住民は住宅の防音対策をしなければならなくなった。

 

防音対策は住民が原因ではありません。にもかかわらず、その対策費用を負担しなければならない。市場外部の要因によって不利益を受けている。

ということで、④は外部不経済なので正解。

 

抽象的な概念を具体化する訓練を日ごろからどれだけできているかが問われている気がします。

「たとえば何がありますか?」っていうなにげない発問、めちゃくちゃ入試対策になるんですね…

 

市場の応用理論も出てきた

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市場メカニズムの問題はほぼ毎年出てます。

共通プレにも出てました。

 

こちらはインセンティブについての問題。

まず市場メカニズムというのは需要と供給を通じて価格が決定する仕組みのこと。

このメカニズムを通じて、資源の最適配分(需要と供給が一致する状態)が実現します。

 

次にインセンティブはある行動を起こさせるための外からの刺激のこと。

 

問5の場合で考えると、

商品や税などの金額を操作することで、環境保全にふさわしい行動を人々が取るよう誘導するということです。ここでは価格操作がインセンティブです。

 

これらの情報をふまえた上で各選択肢を検討しましょう。

①は炭素税のこと。税額を操作するインセンティブですので適当です。

②操業停止は金額の操作ではない単純なペナルティです。よってインセンティブとして適当ではないため②が正解になります。

エコカー減税などが当てはまります。税額操作によるインセンティブのため適当です。

④商品の価格を操作する。よって適当です。

 

市場メカニズムの正確な理解、そしてその原理を選択肢の文と照合して、当てはまるかどうかを考えさせる問題でした。

 

炭素税やエコカー減税などを地球環境問題だけでなくて、

市場概念などと結びつけられるか、そこまで深く学習できているかが受験生にとって分かれ目と言えそうな問題です。

 

今話題になっている話も

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2019年度からマクロ経済スライドが発動されるそうです。

簡単に言えば、年金がほんの少し目減りする、という話。

 

さて、社会保障は国家的に大きな課題。

当然、僕らに大いに関係する問題です。

 

結論ですが、正解は②です。

でも僕が注目したのは①

年金給付の国庫負担割合は2009年から3分の1から2分の1に引き上げられました。

つまり、人々の負担が増えているってことです。

 

ただ、今の社会保障のトレンドは介護と医療。

学者さんたちの間だと年金はあんまり重視されていないそうです。

社会保障の4本柱?何それ?という状態らしいです。学校と学問で大きく乖離しているらしい…

 

でも、ここで年金について知らなきゃなあ、考えなきゃなあ、という強い思いをこの問題を見て思ったわけです。

さて、まとまらなくなってきました。

 

今後に向けて

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拙い解説を最後まで読んでいただいてありがとうございます!

 

それでは。