新卒教員の教科書

私立高校一年目。『新卒教員としてのオリジナルテキスト』をつくろうという試みでブログを書いてます。社会科のこととかビビッときた本の書評とか日常生活のこととか。

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そもそも情報とは何か?―簡単な用語の整理—

 

「データ」に引き続き、「情報」とは何なのかを整理したい。

 

 

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情報とは-日本語から

 

辞書を引くと次のようにある。

①ある物事の内容や事情についての知らせ。「事件についての情報を得る」

②文字・数字などの記号やシンボルの媒体によって伝達され、受け手に状況に対する知識や適切な判断を生じさせるもの。「情報時代」

③生態系が働くための指令や信号。神経系の神経情報、内分泌系のホルモン情報、遺伝情報など。

デジタル大辞泉より)

 

3つもある。

全く持って何のことやらという感じだ。

 

言葉を分解してみる-漢字の視点から

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辞書で引いてもわからないなら、さらにさかのぼってみる。

そこで「情報」を分解して考えてみたい。

 

まず「情」である。

「情」とは、まこと(本当)のことであり、次の3つの意味がある。

①本当の気持ち
②事実
③物事の状態、様子

 

次に「報」である。

主な意味として

①むくいる
②知らせる

の2つがある。

 

これらをふまえれば、情報とは

 知らされた、あるいは知らせた事実や物事の状態・様子

 となるだろうか。

 

英語では

 

情報は英語でinformationである。

informは知らせるという意味の動詞であり、-ationは動詞に付く接尾辞である。

-ationには①その行為自体②その行為の結果として生じたもの、という2つの意味がある。

したがって、この場合においては

①知らせるという行為
②知らされたこと(知らされた結果として生じたもの)

 となる。

 

知らせるという行為は伝えるという行為を内包する。

すなわち、ある事実が伝えられ、それを伝えられた者が知る(認知する)と、その事実は情報となる。認知しない情報は受け手にとっては存在しないものと変わらない。

 

こうしてみると、情報が「情報」として受け止められるには、言語などの媒体を共有する必要があることがわかる。たとえば、英語や日本語を共有していれば認識できても、アラビア語を共有していなければそれは謎の記号でしかない。

こういうところにグーグル翻訳のすさまじい価値を感じる。

 

また、知らされて結果として生じた者が情報ならば、それはなんらかの考えや判断かもしれない。情報の受け手の頭の中に生じた変化をも含むのが情報なのである。

 

結局情報とは?-データとの違い

 

①データとは単なる事実であり、それを考えの材料として活用すれば情報となる。

 

データは加工されることで、情報という「有意味」のものとなる。

ここにおける加工とは「考える」という営みであって、そもそも考えるとは段階的なものである。

したがって、1つではなく、複数のデータの組合せが考える対象となる。

 

② データ(事実)が伝達され、それが受け手に認知されることで情報に変化する

 

すなわち、情報には

①処理
②伝達

という2つの側面があるといえる。 

※①は前回の記事から、②は今回整理した結果として得た定義です。

 

情報化社会とは-IT革命の意義

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情報には伝達処理という要素がある。
かつては人間のみが担っていたこの行為をコンピューターが担うようになった。

この爆発的な普及がIT革命によって生じた。

 

IT革命とは(※長いので太字だけでも結構です)

広くはコンピューターによる通信ネットワークの発展がもたらした、社会全般にわたる構造変革をさす。とくにアメリカでは1990年代初頭からインターネットが普及し、企業活動から行政サービス、文化・学術活動まで、市民生活の様々な場面で情報の活用が進んだ。各種の規制緩和に支えられ、オンライン・ショッピングや株取引をはじめとする電子商取引(Eコマース)、新聞・雑誌・書籍などをインターネット上で配信する電子出版など、既存の流通構造や商習慣にとらわれない新しいマーケットが構築された。一方、ソフトウェアやコンテンツなど、コンピューターの周辺分野でも様々なベンチャービジネスが生まれ、大企業をしのぐ売り上げを計上するものも現れた。それがさらに株式市場の活況につながり、アメリカは空前の好景気を享受した。これに対し日本は、インフラ整備や規制緩和の遅れによって大きく引き離されている。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目辞典より)

  

人間だけで処理・伝達できる情報には限界があった。

しかし、インターネットの普及によってその総量が飛躍的に増大したのだ。

爆発的な情報の拡大は市場、すなわちフロンティアの拡大である。

だからこそ、情報を活用したビジネスが大量に出現し、さらには情報保護の必要性という法的な変化も生まれてきたのである。

アメリカでは90年代ITバブルが起きた。IT革命の勝者の果実だろうか。今ではGAFAが躍進し、世界中でIT規制の流れが起きるほどの脅威となっている。

 

さらには個々人が簡単に情報を生み出せるようになった。

現に私も皆さんにブログを通じて考えを伝えている。

 

現代社会は情報の海に浮かんでいるのである。

前述のとおり、情報は共有された言語でしか意味をなさない。

それゆえに、言葉を大切にして情報を見極めていきたい。

  

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