Shiras Civics

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「人生をどう生きるか」がテーマのブログです。自分を実験台にして、哲学や心理学とかを使って人生戦略をひたすら考えている教師が書いています。ちなみに政経と倫理を教えてます。

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生徒と向き合うということ-褒めて叱ってぶつかろう-

  

何気ない日常がガラッと変わって見えるような出来事。

そんな原体験は突然訪れます。

 

僕にとっては今日はそんな日だったようです。

 

 

その時、僕は補習の監督をしてました。

寝ている生徒がいて、1度目は注意しましたが、2度目からは放置していました。

 

廊下を通り過ぎる時に、たまたまそれを見た先輩の先生が

 

なんだよ~お前寝ちゃダメだろ~

 

とその生徒に話しかけました。

 

他の生徒にも

 

ちゃんとやってるか~?頑張れよ~

 

と教室を回っていったのです。

 

ニコニコと話しかけ、眠そうだった生徒たちの雰囲気が変わったような気がしました。

 

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補習後、その先生にお礼を告げました。

 

するとこういわれたのです。

 

彼らは相当やばい成績をとってます。だから、進級のために補習を受けてます。でも本来1年間の積み重ねをこの短期間で埋めようというのは無理な話なんです。それでも彼らは毎日朝から学校に来て補習を受けている。彼ら自身もまじめに受けなきゃやばいということはわかっているんですね。

でも、元々がだらしないから、だらけちゃう。だけど、寝ているのを起こせばやばいなと思ってしっかり勉強に向かう。

 

 

社会って叱ってくれる人も褒めてくれる人もあんまりいません。

でも、彼らの姿勢を直さないと社会に出た時、大学に行ったとき、専門に行ったとき、今と社会とのギャップにやられちゃうと思うんです。だから、褒めて、叱って、ちゃんと見てあげることが大事だと思うんですよね。

 

なんとない会話でした。

でも、その先生のその言葉が僕にとってどれだけ響いたか。

 

授業準備は半端なくしてきました。様々な場で授業は褒められてきました。

でも、生徒とのコミュニケーションという授業の基盤たるものは避けてきました。

 

しっかり生徒と向き合おう、そう思える原体験が不意に訪れた瞬間でした。

 

 

ステキな方の下で働けている。

人に恵まれたことに感謝です。