新卒教員の教科書

新卒のあの頃の自分へ向けたメッセージをつらつらと書いております。『新卒教員としてのオリジナルテキスト』をつくろうという試みによるブログ。社会科のこととかビビッときた本の書評とか日常生活のこととか。

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「楽しく」を胸に刻もう

 

授業の時間が近づくにつれて、息が荒くなる。

 

キーンコーンカーンコーン

 

ああ…チャイムが鳴った。授業に行かなきゃ…

 

職員室を出て、教室に向かう階段。一段一段上るごとに息が荒くなる。

 

呼吸が浅くなり、心臓がバクバクする。

緊張は最高潮に達する。

 

やばいな…

 

それでも、どうにか落ち着こうと深呼吸をするが、全然落ち着かない。

 

勢いだけで教室に入り、暗い気持ちで授業を始める。

 

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これは1年間まえの私の実体験である。

 

去年、偏差値が出ないようなクラスを受け持っていた。

 

大学1年から大学院修了までずっと集団塾で教えていた。そこで身につけたスキルは現場でも通用すると思っていた。かなり自信があった。

 

けれども、そこでのスキルはたいして通用しなかった。

 

結局、受験という目的意識があって、だからこそ、負荷の高い授業が成立していたのであって、環境が違いすぎたのだ。

 

むしろ、そこで求められたスキルは、いかに勉強を勉強と感じさせないか、楽しく「のせる」かが重要だった。授業をまじめにやりたい自分としてはかなり絶望したし、塾では「勉強しないなら受験なんてやめちまえ」というスタンスでやってきたので、勉強が苦手でかつやる必要性を感じていない生徒の面倒を見るのは初めての経験だったのだ。

 

挫折、である。

 

毎日、うつうつとした気持ちだった。

4月の最初は楽しそうだし、熱意もあるから言うことを聞いてくる。

 

しかし、だんだん荒れてくる。

 

そうなると余裕がなくなり、最初とばしていたジョークや雑談もしなくなる。

 

教員が暗そうにしていると、生徒は途端にそっぽを向く。

当たり前だ、彼らは勉強というコンテンツには最初から興味がない。彼らは、教師という伝え手のキャラを、人柄を見ているのだ。教師自身のキャラが立っていれば、話が面白ければ、こちらを向くのだ。そうして、指示が通り、授業はうまく回っていく。

 

私が去年痛感したのは、完全な経験不足である。

知識はもちろんのこと、それらを面白く伝えるトーク術、生徒を飽きさせない授業をつくるデザイン力、毎日楽しくいるメンタルヘルスの習慣など…。

 

以来、それらを磨くためにコツコツと修行してきた。

しかし、コツコツと貯めてきた貯金がもうすぐ尽きそうになった。

 

そうなると余裕がなくなって、周りが見えなくなってくる。

楽しそうではなくなってくる。

 

最近、うつうつとした気分で一日を終えることが多く、昔のことを思い出していた。

 

もう二度とあんな期間は過ごしたくない。

 

2年目に入り、1学期ももうすぐ終わろうとしている。夏休みでチャージして2学期からも楽しい授業を提供して生徒を学びに導きたいと思っている。

 

教員が楽しそうに授業をすれば、生徒も楽しくなってくるのだ。今、こうやって認識できるのも昔のことがあったからだ。

 

だからこそ、かつての出来事を忘れてはならないと思ってこの記事を書いた。

 

こうしてふりかえると、なんだか強迫観念みたいだなあ笑

 

 

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