〇〇ってどうですか?
こんな質問をしている場面、よく見かけませんか?
この類の質問を投げかけられた生徒は非常に困っているでしょう。なぜなら、思考する幅が広すぎるからです。
「どうですか?」って「何がですか?」って返したくなりませんか?
たまにセミナーで講師が「どうですか?」と質問してくる時がありますが、私自身は非常に困ります。何について聞いているのか、明確ではないから。
…毒を吐いてしまいました。
さて、要は授業の中での問いは明確にしよう、ということを伝えたかったのです。
というのも、思考は問いから始まるからです。明晰な思考はしっかりと言語化された問いによって駆動します。
そして、授業というのは学習目標が単元ごと・時間ごとに設定されるものです。
ですから、生徒に考えさせたいことがあるなら、目標から逆算して問いを作り、その問いをブラッシュアップしていくのがいいと思うのです。
ちなみに私の場合は、学習目標から逆算して、問いを作ります。その時のポイントは何を聴きたいのか、何を理解してほしいのか、どんなことを考えさせたいのか、という焦点の設定です。
一時間の授業の中で4,5個の問いを作って、要所要所で生徒に考えさせます。
内容ベースから始まっているので、獲得すべき知識から逆算することが多いです。
ですが、コンピテンシーベースで考えていくならば、知識をどう活用するのか、という視点で問いを作るのがいいのでしょう(まだコンピテンシーベースで作ったことがありません)。
問いを明晰にすると思考が進みます。この技術は、授業構築だけでなく、日常生活の課題解決にも役立ちます。
眼前の課題が何か、それを明確に言語化する習慣が身につくからです。
さて、今の自分の不足は圧倒的な専門性の欠如です。問いをコツコツ蓄積していきたいなあと思う今日この頃。