Shiras Civics

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「大人のための倫理、政治・経済」というテーマで色々書いてます。政経や倫理の講義、大学(中学)受験、書評、キャリア教育、社会科教育、時事問題、教師の日常などなどを発信してます。

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オンラインで哲学対話をやってみた

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こんにちは、しらすです。

久々の教育記事です。

 

先日、オンラインで哲学対話をする機会をいただきました。

 

初めて聞いた方のために、哲学対話について説明しますと、

哲学対話とは対話の手法の一つです。ちょっと引用します。

哲学対話とは、子どもたちの思考力を養うために70年代にアメリカで始まった「子どものための哲学」に由来する。それは、哲学者の思想を教えたり抽象的な問題について議論したりするのではなく、各人が一人で思索にふけるのでもない。身近な問いから出発して、グループで一緒に問い、考え、話をしていくものである。中学校以上が一般的だが、小学校や幼稚園で行われることもある。いずれにせよ、共に話すことを通して共同で思考を広げ、深めていくのが哲学対話である。

考える自由のない国―哲学対話を通して見える日本の課題 | 月刊「事業構想」2016年1月号

 

 

哲学対話とはなんぞや?という方はこちらの記事をご覧ください。

www.yutorix.com www.yutorix.com

 

そもそもリアルの授業でも余り出来る機会がなく、今回は久々であることに加えて、初めてのオンラインの主催でした。緊張。

その時の振り返りとして書きとどめたいと思います。

 

 

事前準備

哲学対話を実践されている先生方は実は結構いらっしゃいます。

コロナ禍でオンライン授業に移行した後も哲学対話を継続される方のブログを参考に準備を進めていました。

 

p4c-essay.hatenadiary.jp

 

www.yacchaesensei.com

 

やっぱり発信で実践知を共有してくださる先生方には頭が上がりません。

ありがたし。ありがたし。

 

対話スタート

 

哲学対話はリラックスでき、考えることに集中できる環境を作ることが何よりも大切だと思っているのですが、今回は完全オンライン。

 

普段は発言するときは挙手をしてもらうのですが、今回はマイクを全員オンにしてざっくばらんに話してもらおうという趣旨で行いました。

 

▼哲学対話のイメージ

哲学対話における進行役の役割は進行を妨げること!?|とみー|note

哲学対話における進行役の役割は進行を妨げること!?|とみー|note

 

まず問いを考えて、共有していきます。

その際、グーグルスライドの編集権限を共有して各々が問いを書いていきます。

みんなの問いが見えるし、お互い突っ込み合うから楽しい(初対面の人もいるんですけどなぜか盛り上がる。オンラインのおかげ?)。

 

さて、次のような問いが出てきました。

  • なぜ働くのか
  • 自殺は認められるのか
  • お金持ちになれば幸せなのか

 

などなど、社会人(教員)らしい問いがたくさん出てきました。

 

結局、お金持ちになれば幸せなのかをメインの問いにして話を進めていきました。

 

社会人3年目、お金と将来とキャリアと人生と、いろいろなことに向き合い始めた自分にとって深いテーマで考えやすかったのですが、やはり自分にない視点を持っている人が多いです。

哲学対話の良さは相手を決して否定せず、自分の思うところを述べること。たとえ、それがまとまっていなくても思ったら言っていい。

 

誰かが「宝くじが数億円当たったら仕事を辞めるか」という問いを投げかけました。

もし皆さんならどうお考えでしょうか?

 

ほとんどの参加者の答えはノー。

もちろん今のフルタイムという雇用形態ではなく、非常勤で授業のみをやりたいという答えの人が大半でしたが、やめないという意見が多数派でした。

 

僕もいろいろな選択肢を検討して、最近教師という職業が好きなんだな、ということを改めて認識したばかりだったので、多くの人が同じ感覚を抱いていることに親近感を覚えました。

 

多くの人はライスワークではなく、ライフワーク、つまり生き方として教師を捉えているようでした。この仕事、マジで辛いことにぶち当たることもありますけど、なんだかんだ楽しいですもんね。

www.yutorix.com

 

あっというまにオンライン哲学対話の時間は終了しました。

 

哲学対話の価値・課題

 

哲学対話の一つの目的は考えることをみんなでやって、考えることが楽しいんだということを実感してもらう、体験してもらうことにあります。

また、考えを問い、語り合うことで考えがより明確になります。そうすれば、より深く広く考えることが可能になります。

 

色んな人がそれぞれの視点で話し合っていくので、視野が広がりますし、一人で考えるよりも考えが深まっていきます。

今回、僕にとって収穫だったのは教師にやりがい、魅力を感じている人が多いと言うことを再認識できたことでした。

 

さて、実施してみてオンラインでの哲学対話は以下の点が難しいなと感じました。

  • オンラインなので距離感がわからない。
  • 基本的には話したくなければ話さなくていい、というコンセプトなのでファシリテーターとしてはいつも焦る(ディスカッションのように誰かに振らない)
  • 大人相手+関心のある方々で行ったのでスムーズに実施できたが、子ども相手だと共通理解+フリーライダーが必ず出る→その時どう対処するか

 

まあ、リアルでも似たような課題が出てきますよね。

 

でも、結構オンラインでも出来ます。

久々に哲学対話して楽しかったので、今年度どこかでやりたいなーと思いました。

最近では企業の研修などでも導入されているようです。

それでは。

 

▼最近出版されたこちらの本、哲学対話の説明はもちろん、ビジネスや日常生活での意思決定に役立つ内容です。

 

 

www.yutorix.com

 

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