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アメリカ最高裁判事に保守派のバレット氏が就任~大統領選挙はトランプに有利になるのか?~

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アメリカの連邦最高裁判事の後任がエイミー・バレット氏に決まりました。

jp.reuters.com

 

アメリカ連邦最高裁の判事は9名。前任のギンズバーグ氏はリベラル派でしたが、保守派のバレット氏が就任したことで、保守派が6名になり、リベラル派が3名という構成になりました。

これにより、保守派の意向が最高裁の判決に反映されやすくなり、共和党に有利な判決が出るのではないかと言われています。

 

バレット氏の就任は大統領選挙の結果にも影響を及ぼすと言われていますが、そもそもどういうことなのか、その理由やバレット氏のプロフィールなどについて解説していきます。

 

 

エイミー・バレットって何者?

 

Amy Coney Barrett hearing

 

今回、最高裁判事に任命されたエイミー・バレット氏は何者なのでしょうか。

 

簡単なプロフィールをまとめてみたいと思います。

 

 

バレット氏の立場は保守です。

アメリカの司法における保守派とは、人工妊娠中絶やオバマケア(国民皆保険制度)に反対の立場を意味します。一方でリベラル派とは、上記の問題に賛成の立場を表わす人々のことです。

 

そもそもカトリックにおいては中絶は禁止されており、バレット氏自身も「中絶は、常に倫理に反する」といった発言を過去にしています。

「常に」ということですから、女性が暴行され、望まない形で妊娠したとしても中絶には反対するという立場です。

 

最高裁判事が大統領選挙に影響を与える理由

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そもそもなぜ最高裁判事の人選がこれほど注目されるのかと言えば、アメリカ社会の方向性が最高裁の判決によって左右されてしまうこともあるからです。

連邦最高裁には違憲立法審査権という、法律などが憲法に違反していないかどうかをチェックする権限が与えられています。

 

アメリカには社会を二分するような論争的な問題が数多くあります。人種問題や宗教問題、銃の規制や中絶問題など。

それらが最高裁の判決によって合憲か違憲かが決まってしまうわけです。つまり、昨日までダメだったことができるように、できなかったことができるように、というように社会がガラッと変わってしまうわけです。

日本では違憲判決は10回程度しか下されたことがありませんが、アメリカではこれまでに177回違憲判決が下されています。それほど最高裁の影響力が強いと言えます。

 

今回、バレット氏が就任したことで最高裁判事9名中6名が保守派になりました。

ざっくり言えば、保守派は市場競争を重視し、伝統的な価値観を重視する立場。一方でリベラル派は政府の市場介入を肯定し、伝統的価値よりも自由や平等などの人権尊重を重視する立場です。

 

バレット氏の就任は、アメリカ社会が今後保守的な方向に向かう試金石とも取れるのではないでしょうか。

 

▼こちらの記事で最高裁判事の人事について解説しています。

www.yutorix.com

 

バレット氏の就任は大統領選挙の行方にどう影響するのか

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バレット氏が最高裁判事に就任したことでトランプ氏に有利になるのではないか、と言われています。

 

現状、世論調査ではトランプ氏よりもバイデン氏が優勢です。

 

ですが、トランプ氏は敗北した場合に、選挙が無効だという訴訟を起こすと述べています。

今回の選挙は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、郵便投票がかなり実施されています。

有権者は直接投票所に行かず、郵送による投票で済ませる、というものですが、これが不正の温床になるとトランプ氏は主張しているのです。

「不正な選挙」だから「敗北したら」訴訟を起こす。さらに、保守派が多数派なので、トランプ氏に有利な判決が下る可能性も高い。大統領選挙はどうなろうと、混乱しそうです。

 

▼こちらの記事で郵便投票の経緯について解説しています。www.yutorix.com

 

世論調査や株式市場の動向などではバイデン氏が有利との見方が強いですが、バレット氏の最高裁判事の就任はトランプ氏が敗北したとしても二期目を続行する可能性があるということを意味します。

そうでないとしても、裁判により大統領が決まらず、政治的な空白期間が生まれるかもしれません。

 

コロナウイルスによる死者が増え続ける米国では、緊急経済対策の実施への期待が高まっています。

仮に大統領が決まらない状況が長期化すれば、経済対策が実施されず、不況が長期化する可能性もあります。

アメリカ経済は日本経済とも大きく関係しているため、僕らの生活にも密接に関係しています。

 

アメリカ経済と日本経済との関連についてこちらの記事で解説しています。

www.yutorix.com

 

大統領選挙開票まで残すところあと数日ですが、しっかり注視していきたいですね。

それでは!

 

アメリカの政党政治を詳しく解説しています。大統領選挙前に改めて勉強されたい方にオススメです!

 

参考

米司法、保守派が多数確立 最高裁にバレット判事就任: 日本経済新聞

見てわかる「米最高裁判事」 大統領選の決着にも影響: 日本経済新聞

エイミー・コニー・バレットとはどんな人物なのか【経歴・カルトの噂】 - ちゃちゃログ

アメリカ最高裁判事にエイミー・バレット氏が就任。司法判断は長期にわたって保守化することに | ハフポスト

連邦最高裁判事指名のバレット氏は7人の子ども育てる48歳ママ:東京新聞 TOKYO Web

 

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