Shiras Civics

Shiras Civics

「人生をどう生きるか」がテーマのブログです。自分を実験台にして、哲学や心理学とかを使って人生戦略をひたすら考えている教師が書いています。ちなみに政経と倫理を教えてます。

MENU

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2018年の振り返り

今年は修士の学位もとることができ、念願の教師にもなれた。 一年はあっという間だ。 限られた時間の中で今後も成長するために、今年の自分のあり方を振り返りたいと思う。 仕事面での振り返り 5つの面での成長 何を学んだのか?-4つの学び ブログについて …

中東情勢複雑怪奇-高橋和夫『中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌』

中東情勢複雑怪奇。 日本だと中東の問題は宗教問題で片付けられることが多い。しかし、宗教だけでなく、他の視点からも切り込んでいるのがこの本である。 結論を言えば、中東情勢についてわかったことも多かったし、疑問も多く出てきた。 本書で気になったと…

自分の人生を生きるために - 梶谷真司『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』

「考える生徒を育てたい」。 そう思って教員となり早数か月。 目の前の課題に追われていた2学期が終わり、冬休みに入ったので原点に立ち返ろうと思い購入した本。 正直、かなり共感した部分が多く、教育に携わる方にはぜひ読んでもらいたいなあと思っている…

格差に抗する「つながり」-『ヒルビリー・エレジー』②

人は一人では生きていけない。衣食住はおろか仕事をするにも、つながりがあってこそ可能なのだ。ましてや、社会的な成功であったり自己実現であったり、衣食住以上のものを実現しようものならば、個人の力だけではほとんど不可能といっていいだろう。 本書に…

新自由主義の行き着く先ー『ヒルビリー・エレジー』

人は生まれる場所や時代を選ぶことはできない。だからこそ、自由と平等の国アメリカでは、逆境から成功することがアメリカン・ドリームとして称えられてきた。しかし、今やそれは本当に単なる夢と化しつつある。 著者はイェール大学を修了したエリートながら…

エリートのかじ取りにすべてがかかっている-『物語 シンガポールの歴史』

シンガポール、と言えばトランプ大統領と金正恩氏の会談が開かれた場所として記憶に新しい。 そんなシンガポールがどのような歴史をたどってきたかを簡潔につづった一冊。 シンガポールは多様な顔を持つ。経済成長率は平均して高く、日本よりも一人当たりGDP…

神社の楽しみ方

樹齢数百年の高木に阻まれ、陽光はまばらに射している。場所によっては昼間でも暗く、鎮守の森が古来より続いてきたことを想起させる。俗世とは無縁な静謐な環境は、そこになにか神聖なものを感じさせる。神社に参拝した時、こうした独特の雰囲気を感じられ…

未来の日本からやってきたと言われたら-かわぐちかいじ『ジパング』

「60年後の日本からやってきた」。 こんなことを言われて、あなたはどう思うだろうか。ましてや、その人間の言う未来があなたにとって悲惨なものだったとしたら。 今回紹介する『ジパング』はかわぐちかいじ作の漫画である。 2000年代初頭、南米に向けて出航…

「考える」ためにはどうしたらいいの?-ちきりん『自分のアタマで考えよう 知識に騙されない思考の技術』

本書の内容 知識に騙されるな ちきりんの弱点 まとめ 私たち教員がよく生徒に言う言葉がある。 「しっかり考えろ」 しかし、「考えるってどういう風にやればいいの」という質問を生徒からよく聞く。 思い返すと、少なくとも僕は高校までの授業で「考え方」を…

因果関係を特定することは難しい-伊藤公一朗『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』-

今回は伊藤公一朗著『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』を紹介したい。 この本は、データ分析を平易な言葉で解説した本だ。数式等は出さず、「感覚的」にデータ分析を理解してもらうために書かれている。 本書の内容 データ分析の利点 データ分析を錦の…

【ニュースの「なぜ?」と「だからなに?」】中距離核戦力全廃条約が破棄されるかも

そもそも中距離核戦力(INF)って何? 中距離核戦力全廃条約にはどんな意味が? なぜ破棄しようとしているの? 新聞にこんな記事があった。 米破棄方針で存続危機…INF全廃条約 現状は 中距離核戦力(INF)全廃条約は、トランプ米政権がロシアによる条約…