新卒教員の教科書

私立高校一年目。『新卒教員としてのオリジナルテキスト』をつくろうという試みでブログを書いてます。社会科のこととかビビッときた本の書評とか日常生活のこととか。

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社会

町田総合高校での体罰問題についての分析~世論の反応は?~

今ツイッターで話題になっている動画がある。 #町田総合高校#町総#町田総合#暴力#イキリヤンキー#なりヤン #拡散希望 #拡散希望RTおねがいします 生徒を退学させよう pic.twitter.com/2F2WQt63th— 町田総合高校 (@machiso77) 2019年1月18日 概要はこちら mai…

義を見てせざるは勇無きなり-尊属殺重罰規定違憲判決から考える

大貫大八 という人物をご存知の方はいるだろうか。 尊属殺重罰規定違憲判決 と言えば、公民の授業で習った方は多いだろう。 大貫大八は、この裁判で被告人(つまり父親を殺した娘)の私選弁護人となった弁護士である。 大貫氏の法廷での在り方から弁護士とは…

平成最後の一般参賀に行ってきた

昨日は友人と一般参賀に行ってきた。 www.yomiuri.co.jp 去年、今年に続き2回目の一般参賀。 今年はニュースの通り過去最多の人数らしく、朝9時前に皇居に着いた時点でかなり混雑していた。 皇居周辺の道路には地方からのツアーできたであろう多くのバスが…

格差に抗する「つながり」-『ヒルビリー・エレジー』②

人は一人では生きていけない。衣食住はおろか仕事をするにも、つながりがあってこそ可能なのだ。ましてや、社会的な成功であったり自己実現であったり、衣食住以上のものを実現しようものならば、個人の力だけではほとんど不可能といっていいだろう。 本書に…

新自由主義の行き着く先ー『ヒルビリー・エレジー』

人は生まれる場所や時代を選ぶことはできない。だからこそ、自由と平等の国アメリカでは、逆境から成功することがアメリカン・ドリームとして称えられてきた。しかし、今やそれは本当に単なる夢と化しつつある。 著者はイェール大学を修了したエリートながら…

因果関係を特定することは難しい-伊藤公一朗『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』-

今回は伊藤公一朗著『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』を紹介したい。 この本は、データ分析を平易な言葉で解説した本だ。数式等は出さず、「感覚的」にデータ分析を理解してもらうために書かれている。 本書の内容 データ分析の利点 データ分析を錦の…

大学入試から考える現代社会「日本で格差は拡大しつつあるのか?」

大学入試問題から考える現代社会「日本で格差は拡大しつつあるのか?」 2017年 大学入試センター試験【政治・経済】より 問2 次の表は日本、アメリカ、デンマーク、ドイツにおける2000年代の低所得層に対する所得再分配の比率と、所得再分配後の相対的貧困…

人間であるために

切迫した状況が、彼を思考停止に陥らせた。 日大アメフト部の選手が関西学院大学との試合中、相手選手へ反則行為をし、重症を負わせた。その件について、日大の選手が謝罪会見を開いた。会見全文を読んでみて、ある作品を思い出した。『エルサレムのアイヒマ…

表層的な禁止

10年間ながらも東京23区内の大学定員抑制が閣議決定された。東京への人口一極集中を是正し、衰退が叫ばれる地方大学への進学者を増やすことを狙いとしている。人材育成等に取り組んだ地方大学などへ補助金を支給するそうだ。 ある政策との類似性~江戸時代版…

人が移住する理由

現在の東京都の人口は1370万人を超える。日本全体では人口減少局面に入ったにもかかわらず、東京では人口が年々増加している。これは出生数の増加だけでなく人口流入が要因として大きい。なぜ人が集まるのか。その一つの理由は生活の糧を得られるから、すな…

苦しむなかれ、中身のない言葉に。

コミュ力全盛期 「コミュニケーション能力」、いわゆる「コミュ力」という言葉が幅を利かせている。お笑い芸人などの当意即妙な返しや話の面白さが過度に理想化され、「コミュ力が高い・低い」という評価に一喜一憂する人が増えたように思う。かくいう私もそ…

共同体を作る宗教

最近、「絆」や「コミュニケーション」、「コミュニティ―」といった言葉をよく耳にする。なぜ、今になって絆やコミュニケーションといったことが注目されるようになったのかを、宗教をキーワードに考えてみたい。 宗教共同体 宗教とは、人々の共通の価値観を…

社会主義という宗教

歴史的に見れば、宗教は貧困や差別などの社会矛盾が蔓延しているときに拡大してきた。イスラム教やキリスト教、仏教の世界三大宗教ですら例外ではない。宗教は差別や格差などが社会に蔓延しているときに勢力を伸ばしてきたのである。 三大宗教について イス…

あらゆるところにある「空気」

電車内での出来事である。私の近くに親子4人が座っていた。その内の1、2歳くらいの男の子が泣いていて、親がなだめても泣き止まない。思わずそちらに目を向けると、母親と目があった。気まずい。しかし、うるさいものはうるさい。だがいよいよ耐え切れず…