Shiras Civics

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「人生をどう生きるか」がテーマのブログです。自分を実験台にして、哲学や心理学とかを使って人生戦略をひたすら考えている教師が書いています。ちなみに政経と倫理を教えてます。

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生き方について

哲学するのは何のため?

哲学 この言葉から連想するイメージは多くの人にとって大体共通していると思います。 難しい、偉い人が考える、自分とは関係ない、机に向かっている、、、 時々たまーに、本当にたまーに、哲学っていいよねえ!気が合うね!という方もいるのですが、多くの人…

あけましておめでとうございます【改めてブログの方針について】

皆様、あけましておめでとうございます。 無事に2021年を迎え、当ブログも6年目を迎えました。 最初の頃は悪戦苦闘の日々でした。 「書けない」「ネタがない」のないないづくし。 なんとか「やらない理由」を探していた非建設的な態度でブログに接していたと…

【大人のための哲学】ソクラテスの生き方と哲学①~信念をもって生きるということ~

今回はソクラテスに学ぶ人生論です。 www.businessinsider.jp せっかくたくさんのお金を稼いでも、人を傷つけるお金の使い方をしてしまうこともあります。理想がなければ、道具は凶器になり得ます。 強靱な腕力も、自衛隊に入れば人の役に立ちますが、一方で…

【大人のための哲学】置かれた場所で あえて咲くという人生戦略~森鴎外に学ぶ、社会と自分の折り合いをつける考え方

この仕事でこんなことを成し遂げたい! そう期待に胸を躍らせて入った会社では想像と異なる仕事の連続。 その積み重ねは次第に心をむしばんでいく。 こんなはずじゃなかった… しかし、それでもすぐには物事は好転しません。 希望を失ったとき、人の心は簡単…

【大人のための哲学】「もう一度生まれ変わってもいいと思える人生を生きよ」~人生に勇気をくれるニーチェの哲学

こんにちは、しらすです。 10月の自殺者が2000人を超えました。昨年と比べて約40%の増加だそうです。 www.jiji.com 生きているとツラいことが必ずあります。 職場でうまくいかなくて、失恋をして、家族と不仲で、友人関係で失敗して、、、様々なツラいこと…

【大人のための哲学】僕らの見方は歪められている?~ベーコンに学ぶ偏見を打ち破る思考法~

今回は日常生活に役立つ哲学のお話をします。 取り上げるのはイギリスの哲学者、ベーコンの考え方。 それではどうぞ! 人は間違って世界を捉えてしまう ベーコンの「4つのイドラ」 種族のイドラ 洞窟のイドラ 市場のイドラ 劇場のイドラ イドラから抜け出す…

オンラインで哲学対話をやってみた

こんにちは、しらすです。 久々の教育記事です。 先日、オンラインで哲学対話をする機会をいただきました。 初めて聞いた方のために、哲学対話について説明しますと、 哲学対話とは対話の手法の一つです。ちょっと引用します。 哲学対話とは、子どもたちの思…

教師にはどんなスキルがあるの?~教員が転職エージェントに相談してみた話~「お試し」相談のススメ

転職相談しようと思った理由は? 相談してみた 教員にはどんなスキルがあるのか? 業務設計能力・評価能力 柔軟性 巻き込み力 対人折衝能力 責任感の強さ 論理的・伝わりやすい話し方 自己評価として… 教員にはどんな転職事例があるのか とにかく相談してみ…

「置かれた場所で咲きなさい」ではなく「花開く場所を探しなさい」が今の時代の生存戦略

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉をご存じでしょうか? 僕はこの言葉は今の時代に合わないと思っています。そのことについて書きました。 「3年は我慢しなさい」ってほんと? 今の時代のキャリアのあり方 「花開く場所を探しなさい」という生存戦略 …

【大人のための政治経済】ドイツでベーシックインカムが開始!毎月15万円を3年間支給~働き方が変わり、幸福度が増す?~

ドイツ経済研究所によるユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)研究の一環として、120人のドイツ人が3年にわたって毎月1200ユーロ(約15万円)を受け取る。 UBIは国民あるいは居住者に対して最低限必要な所得を保障する政策で、通常は政府から現金の支給…

アンパンマンのマーチとサルトルの実存主義

なんのために生まれて なにをして生きるのか 答えられないなんて そんなのはいやだ なにがきみの幸せ なにをしてよろこぶ わからないままおわる そんなのはいやだ (作詞:やなせたかし) 思わず脳内再生されませんか? 人間誰しも、なりたいもの、やりたい…

夏休みに読みたい本(2020年)

公民関連 あたらしい憲法のはなし 18歳から考える人権 統治のデザイン ゼミナール国際経済入門 ESG思考 18歳から考える消費者と法 教育手法関連 中高生からの論文入門 学生を思考にいざなうレポート課題 レポート・論文をさらによくする「書き直し」ガイド …

被爆三世がひろしまタイムラインに思うこと

ひろしまタイムラインという試みがあります。 広島・長崎は、被爆から75年の節目の夏を迎えた。被爆者の高齢化が進み、核廃絶への思いを若い世代にどう継承していくかが大きな課題となる中、「もし75年前にSNSがあったら?」をテーマに、1945年の…

「義務教育で金融リテラシーを育てるべきだ」という意見について

こんにちは、しらすです。 義務教育で金融リテラシーを育てるべきだ!という意見、たまに耳にしませんか? それについて思うことをまとめたので、良ければご一読ください。 結論から 金融リテラシー 老後2000万円問題と労働市場の変化 確かに資本主義は厳し…

【大人のための政治経済】GDPマイナス成長!アメリカ経済減速が日本経済にもたらす影響

アメリカの四半期GDPが発表されました。 結果は前の3ヶ月に比べて32.9%のマイナスでした。 非常に厳しいところです。 項目別に見ると、GDPのおよそ7割を占める個人消費はマイナス34.6%、企業の設備投資はマイナス27%、それに輸出はマイナス64.1%と、…

読書はたまる、されど進まず(1月の消化本)

毎月、とんでもない量の本を購入するので、まったく収支が黒字にならない。 院生の時は「こんなに本を買えたらな~」と書店の一角で考えていたものだが、社会人になってお金と時間がトレードオフの関係であることを知ってからは「こんなに時間ないのか~」と…

人生100年時代は大格差が起きるディストピアの時代

こんにちは、しらすです。 人生100年時代という言葉をニュースや新聞など至るところで聞くようになりました。日本政府が推進してきた未来社会像も既に定着している感があります。 100歳を超えた方々に対しては、「金〇〇、〇さん」としてマスコミに取材され…

筋トレをほぼ1年間続けたら全く風邪をひかなくなった話

こんにちは、しらすです。 先日同僚に「肩幅広くね?」と言われました。 風邪をひかなくなった2年目の変化 健全な精神は健全な身体に宿るはガチ 風邪をひかなくなった2年目の変化 全然教育に関係ありませんが、筋トレを去年の六月からほぼ毎日してたら、全…

先生として胸を張ろう

人の想像力は無限の可能性を持っている反面、狭い範囲でしか想像できないこともあります。 とりわけ経験したことのないことに対して思いを巡らすのはかなり大変です。 ですから、想像力が足りなかったなあと思うことがありました。 想像できないこと 相互に…

Twitterってすごいなぁって話とか

※今日の話は感想です。ゆるゆるですのでご注意を。 Twitterの機能 発信する人の下に情報は集まる 今年は 先日、チレキさんにお会いしました。 チレキさん(@escape_show31)とお会いしました。めちゃくちゃポジティブでとても気さくな方。色々と刺激を受けたの…

自信の付け方-自己肯定感を高める

メンタルに関するライフハックです。 自信をつける 自信のない人たち-コンプレックス 自信の付け方 具体的に明確にするには 様々なコミュニティに所属する まとめ 自信をつける 自信のない人たち-コンプレックス 自己肯定感が低い、という悩みは現代社会に…

ブログを書き続けたら成長できたという話

このブログも設立してから4年以上が経ちました。 設立当初は記事を書こうにも、一ミリも筆が進まず、逃避しまくってました。修論の執筆と被ってたと言い訳しときます。 けれども、最近、記事を書き進めていくうちに自分の言葉で思いを紡げるようになったな…

言葉が多ければ、世界はよりクリアに見える

教師という職業柄、観察という営みからは逃れられない。 その時、その観察の成否を決めるのは言葉の多さかなと思う。 たとえば、旅行に行って森林を見た時、「きれい…」と一言だけでは観察も何もない。もちろん友達と会話するのであればこんな一言でも盛り上…

楽しさと学びを体感できる協働の可能性

楽しいこと、そして困難を共に乗り越えること、それが大切である。 楽しかった思い出、今となっては何もなし サプライズも研修も 子どもたちにも同じ思いを 楽しかった思い出、今となっては何もなし 大学生のころ、ビジネスコンテストに参加したことがある。…

筋トレは最強のソリューションなのかもしれない

生活の変化 健全な精神は健全な身体に? 筋トレは最強のソリューションの一つなのかもしれない 筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法 作者: Testosterone(テストステロン) 出版社/メーカー: U-CAN 発売日: 2016/01/29 …

教師は感情労働者

感情労働とは 感情のコントロールなのか、演技力なのか 感情のコントロールの難しさ 以前教師には感情労働を求められるという記事を書いた。 www.yutorix.com 感情労働とは 感情労働は次のように定義される。 相手(=顧客)の精神を特別な状態に導くために…

これからの時代のリーダー

個人化、グローバル化、少子高齢化 現代社会のリーダー像 「多数派」というものが形成されにくい世である。 現代社会は多様な価値観が共存する社会である。ウルリッヒ・ベックはこうした現代社会の現象を「個人化」と呼んだ。個人化とは、従来の価値観や慣習…

苦しむなかれ、中身のない言葉に。

コミュ力全盛期 共通了解を作ろう 言葉の持つ影響力 解決策 コミュ力全盛期 「コミュニケーション能力」、いわゆる「コミュ力」という言葉が幅を利かせている。お笑い芸人などの当意即妙な返しや話の面白さが過度に理想化され、「コミュ力が高い・低い」とい…

なぜ自律的である必要があるのか-教育目標としての自律-

なぜ自律的である必要があるのか 自律性とは 自律性が求められる背景はなんなのか なぜ価値観が多様化したのか 共通の規範がないとどうなるか 自律性を養う教育とはなんだろうか 中学校学習指導要領の道徳では、その内容として自律性を養うことが項目の一つ…