Shiras Civics

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「人生をどう生きるか」がテーマのブログです。自分を実験台にして、哲学や心理学とかを使って人生戦略をひたすら考えている教師が書いています。ちなみに政経と倫理を教えてます。

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人生100年時代におけるキャリア観と教師から見た労働市場のリアルとの乖離

 

どうも、しらすです。

 

年初に3日に1記事書くぜ!なんて高らかな目的を掲げたんですが、やっぱりインプット期間がないと良質な記事を届けられないなと思って抑えめに書いています。

しばらくインプットと内省が続くので、3日に1回の更新は夢幻のごとくなり…

www.yutorix.com

 

さて、今回はキャリアを語る回です。若造が仕事を語っちゃうよ!

粛々と雑感を書いていきます。

 

僕は時々転職活動をして、自分の市場価値を確かめています。

 

▼こちらの記事に転職活動体験記を書いています。

www.yutorix.com

 

で、転職活動をする中で明らかになったのは教師は専門職であるということ。

教員って高いスキルがあるにはあるんですけれども、それはあくまでも「汎用的なスキル」であって、大学生でも身につけられるんですよね。

で、民間企業にいくとなると、営業経験やマーケティングの経験など何らかのセールスに関わった経験が求められます。

 

もちろん、第二新卒という枠でいくことは可能ですが、これって要は今までの経験をチャラにして、新天地に飛び込むということなのでかなり覚悟がいるんですよね。

 

で、なぜこれを問題にしているかというと、人生100年時代のキャリア観と教師という視点から見た労働市場の実際が乖離していると感じたからです。

 

「人生100年時代 エスカレーター」の画像検索結果

20代からの「キャリアデザイン」の正しい設計方法&重要性をキャリアコンサルタントが解説 - マネコミ!

 

画像をご覧いただくとわかるように、かつての日本はエスカレーター式のキャリアモデルが一般的でした。

「いい大学に入って、いい企業に入って、モーレツに働ければ昇進して、年金もちゃんともらえて…」というキャリア観です。

これは高度経済成長期に日本型雇用慣行という企業共同体が作られ、また経済成長の果実を社会保障という形で多くの国民に配分できたから成り立ったシステムです。

 

しかし、人生100年時代においては長期の不況やグローバル競争で今までのようなキャリアモデルを採用することが困難です。成熟局面に突入した日本経済では企業が終身雇用・年功序列賃金を維持し続けることが不可能との見通しから、副業や転職によるキャリアチェンジが積極的に推奨されています。

トヨタが終身雇用を維持するのは難しいといったのは記憶に新しいところです。

「終身雇用難しい」発言の舞台裏 トヨタ社長が焦るワケ:日経ビジネス電子版

 

で、私が転職活動をしてみて感じたのは、教師だけを経験して民間企業にすんなりいけるかというとかなりハードルが高いということ。

別に門戸は閉ざされていないんですけれども、まあ未経験なのでかなり狭まった選択肢しかないという印象です。

 

これはやっぱり教員というのはあくまでも専門職であって、そのスキルはセールスに関連したものではないので、民間企業でジョブチェンジに成功するというのは中々難しいんではないかなということ。

まあ経験ない分、難しいですよね。

 

でも、人生100年時代ってキャリアチェンジが柔軟な社会ではなかったのかな。

 

で、考えたら、転職市場とセットになるべき重要なものが抜けていたんですよ。

それがリカレント教育です。つまり、生涯教育の場。再就職支援の学習機会の提供。

たしかにハローワークとかにいけばプログラミングを学習できたりします。またお金を払ってプログラミング教室とかにいけます。

税理士や弁護士も資格を取れば働けます。

 

けど、営業とかコンサルトか仕事に紐付いたスキル・経験というのは中々学びがたいなと思いました。

逆に言えば、副業解禁でアルバイトや業務委託的な形で関わることができるようになれば、教師から営業やコンサル等へのキャリアチェンジも今より楽になるのかなと思いました。

 

人生100年時代という標語が叫ばれ、確かに労働市場は変わりつつあると思いますし、その背景にある要因も深刻化しているような気がします。

けれども、ポジションによっては時代に順応できない・し難い人たちがいることも事実です。

僕自身は、体験してそのことを少し感じたので今回まとめてみた次第です。

 

ただ、制度に愚痴を言ったって社会は一ミリも変わらないので、まず自分の行動を変えていくことが健全だと思っています。

僕自身は社会の様々な側面を実態知として得て、それを教室に反映していきたいと考えているので、これからもいろんな方法で社会との接点を持ち続けたいと思います。

 

▼かの有名なブログ記事「花開く場所を探しなさい」です。笑

www.yutorix.com

 

ただ、今回の記事は政策の理念に労働市場の実際は追いついてないんだなということを感じた次第です。

 

以上、教員の視点から見た労働市場についての雑感でした。

あくまでも労働市場全体を正確に反映したものではなく、私が経験し、聞いた情報という限定的なリソースから書いているものですので、参考程度にしていただけるとよろしいかと思います!

それでは!

 

P.S.教師はやめませんよ!

 

▼どう生きるべきか、という問いより、どう生きたいか、という問いの方が大事だと思います。キャリアはその手段!悩んでる人はニーチェを読んで!

 

 

 

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