Shiras Civics

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「人生をどう生きるか」がテーマのブログです。自分を実験台にして、哲学や心理学とかを使って人生戦略をひたすら考えている教師が書いています。ちなみに政経と倫理を教えてます。

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2019-01-01から1年間の記事一覧

『ジョーカー』の世界がジョークに感じないワケ

ジョーカーざっくりストーリー 現代社会に通じるリアルさ 社会の分断がもたらすもの ジョーカーを見てきました。 多分に現代社会の病理をえぐった作品だという印象が一つ、単純に次の展開が気になるような作品としての完成度が高いという印象が一つ。 wwws.w…

問いのセンスを磨こう

〇〇ってどうですか? こんな質問をしている場面、よく見かけませんか? この類の質問を投げかけられた生徒は非常に困っているでしょう。なぜなら、思考する幅が広すぎるからです。 「どうですか?」って「何がですか?」って返したくなりませんか? たまに…

5Gは教育をどう変えるのか~ミクロとマクロの両面から考察する~

5Gとは何か・何ができるようになるのか 教育における変化 ミクロな変化 実現のためには マクロな変化 5Gへの注目が高まっています。 5Gとは次世代通信システムのことで、ビジネスの分野では世界的な5G推進の競争が繰り広げられています。ファーウェイやサ…

自信の付け方-自己肯定感を高める

メンタルに関するライフハックです。 自信をつける 自信のない人たち-コンプレックス 自信の付け方 具体的に明確にするには 様々なコミュニティに所属する まとめ 自信をつける 自信のない人たち-コンプレックス 自己肯定感が低い、という悩みは現代社会に…

選挙だけじゃない、社会参画の方法-新科目「公共」と主権者教育-

どこに参画するのか 「社会参画」を細分化する 社会参画の例 授業で扱うのは… リアルさの重要性 2022年から高校で新科目「公共」が導入されます。 そこでは自立した主体として社会参画する態度を育むことが期待されています。 では、社会参画とは何なのか。 …

公民の先生だからできること~わかりやすさと自分ごと化~

先の参議院選挙が終わった後、ニュースを見ていて結構多いなあと感じた意見があります。 そもそも政治ってよくわからないし、投票がどういう意味があるのかわからないという声です。 これを文字通り受け取ってはいけないと思います。 つまり、政治制度だとか…

お盆休み中の成果

お盆休みが終わってしまいました。 民間企業に勤めている方と飲むと「こっちは休みなんかないぞ!」と叱責されますが、休んだからには何がしかの成果がないと気が済みません。 振り返りがてら、ちょっとまとめてみたいと思います。 読書 ①今求められる学力と…

74年前の大学生は何を考えていたのか~特攻隊の手記から思うこと~

※主張激しめです。 www.j-cast.com トランプ大統領が、特攻隊は酒に酔って、薬をやっていたのか?と安倍首相に尋ねました。 彼らの名誉のために、実際の特攻隊に選ばれた若者の手記を引用します。少し長いですが、ご容赦ください。 上原良司(うえはらりょう…

8月15日にオススメすすめしたいコンテンツ

今日は8月15日。 あいにくの雨模様ですが、九段下の方は賑やかなのでしょう。 さて、今日は右も左もニュートラルの方もあの戦争について考えてほしい日です。 せっかくなのでお勧めしたいコンテンツを列挙したいと思います。 マンガ 小林よしのり かわぐちか…

ブログを書き続けたら成長できたという話

このブログも設立してから4年以上が経ちました。 設立当初は記事を書こうにも、一ミリも筆が進まず、逃避しまくってました。修論の執筆と被ってたと言い訳しときます。 けれども、最近、記事を書き進めていくうちに自分の言葉で思いを紡げるようになったな…

言葉が多ければ、世界はよりクリアに見える

教師という職業柄、観察という営みからは逃れられない。 その時、その観察の成否を決めるのは言葉の多さかなと思う。 たとえば、旅行に行って森林を見た時、「きれい…」と一言だけでは観察も何もない。もちろん友達と会話するのであればこんな一言でも盛り上…

楽しさと学びを体感できる協働の可能性

楽しいこと、そして困難を共に乗り越えること、それが大切である。 楽しかった思い出、今となっては何もなし サプライズも研修も 子どもたちにも同じ思いを 楽しかった思い出、今となっては何もなし 大学生のころ、ビジネスコンテストに参加したことがある。…

『べしゃり暮らし』から思い出す教育実習の1シーン

つまんねぇんだよな 教育実習の研究授業後のことだった。 研究授業が終わった後のこと 真意はいずこに 言われるうちが華 研究授業が終わった後のこと 入念に準備した教材。 パワーポイントはもちろん、何度も直したプリント。 授業が終わると生徒たちの拍手…

【私学志望者必見】私学の情報の集め方

今日は私学求人に応募する際にどのように情報を得ていくか、ということについて書きたいと思います。 まずは募集が出ているかどうかを 次は…調べよう ①学校のホームページ ②転職サイト ③口コミサイト ④学校ガイド ⑤知り合いからの情報 最後に まずは募集が出…

筋トレは最強のソリューションなのかもしれない

生活の変化 健全な精神は健全な身体に? 筋トレは最強のソリューションの一つなのかもしれない 筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法 作者: Testosterone(テストステロン) 出版社/メーカー: U-CAN 発売日: 2016/01/29 …

夏休みに読みたい本

教科の力を強化しよう 授業のスタイルを構築したい 昨今の潮流を 人として必要なことを 最後に 夏休み、教員は比較的動きやすい時期です。 夏期講習や説明会等、通常時よりもイベントが多いため、大変っちゃ大変なわけですが、研修や読書など自己研鑽にも励…

夏休みは私学の採用に向けた準備を~私学採用の時期について~

乗るしかないよ、ビッグウェーブ 今の時期にすること 夏です。 教員も夏休みに入りました。 人によっては通常時より忙しい先生もいらっしゃるかもしれません。 ただ授業や成績処理にも一区切りがついたので、気持ちの面では休みに入っているかもしれませんね…

やさしい社会を目指そう

2つの人間観 サバイブするのは「人間」社会だろうか やさしい社会を 記憶に残っている言葉なので書き留めておこうと思う。 「けどな…舷一郎」 「ワシらに余裕があったさかい、分けてやれたんじゃ… 人間、余裕がないと他人に優しゅうでけへんもんや。 もし…こ…

先生は非常識?

先生は非常識といわれる。 ただこれは結構当たっている節がある。 これは自分自身も含めてだが、簡単なビジネスマナーを知らないケースがかなりある。 たとえば、名刺の正しい渡し方。これ、知らない先生が結構いる。 他には電話対応の仕方を知らなかったり…

不満の大元は「声を聴いてもらえないこと」

為政者に求めること 現実には難しいけれども これからの社会でできること 不満の大本は 為政者に求めること 今は大きな社会的変化の渦中にある。明治維新から150年が過ぎ、その当時のシステムが変わらざるを得なくなっている。学校というシステムもその一つ…

今さら上野千鶴子さんの「東大祝辞」を読んで考えたこと

今年話題になった上野千鶴子さんの東大入学スピーチについて、今さらになってしっかり読んでみた。 www.u-tokyo.ac.jp (こちらのサイトに全文が載っています。) こうしてしっかり読んでみて、色々と考えたことがあるので、それをつらつらと書いていこうと…

教師は感情労働者

感情労働とは 感情のコントロールなのか、演技力なのか 感情のコントロールの難しさ 以前教師には感情労働を求められるという記事を書いた。 www.yutorix.com 感情労働とは 感情労働は次のように定義される。 相手(=顧客)の精神を特別な状態に導くために…

仕事でミスをしても切り替えればいいが、へこむものはへこむ

我々はなぜ不確かな情報を伝えた後に、きちんと調べると「やべっ」ということを繰り返すのだろうか。 https://t.co/1jPYEFpznn— 白洲 (@dokomademoinaka) 2019年7月24日 しでかした とにかくへこむ ヒューマンエラーという言葉がある。 blog.mcdata.plus ヒ…

学校の役割とは-基礎集団から機能集団への過渡期-

集団の類型論 かつての教師の役割 教員だって労働者 本来の役割に回帰しよう 若槻千夏さんの発言が波紋を呼んでいる。 「news zero」の特番「zero選挙2019新時代の大問題」第2部にゲスト出演した若槻千夏の発言が“モンペ”(モンスターペアレント)的だと一時…

教員の生産性

去年の教訓 反省を生かして… 去年の教訓 去年、精神的にかなりまずかった時期がある。 その時は教材研究に追い込まれていた。 地歴公民科や理科の特徴であると思うが、大学や大学院での専門とは全く異なる科目を任されることはよくある。 専門ではないとはい…

若者「も」選挙に行こう-人類の努力を紡ぐために-

今日は参議院議員選挙の日だ。 昨今、若者の低い投票率が問題になっている。 そこで、若者に投票に行ってもらうよう様々な働きかけがなされている。 色々と説得がなされているが、選挙に行かないとどうなるか、という視点から表題の件について考えてみたい。…

ストレスケアには音楽を聴きながらランニングを

現代社会において毎日のストレスケアは非常に重要である。 学生・社会人を問わず、多様な人とかかわる現代人にとってストレスは避けがたいものである。 しかし、時にストレスに負けてしまいそうなときもあるだろう。 社会人なりたての頃、慣れない環境にスト…

やっぱり授業は楽しい

夏期講習が始まった。 夏休みに突入し、部活動に勤しむ生徒をよそに大学受験生は机に向かう。 私は公民科を担当しているので、センター試験で利用する生徒を対象に教えている。 それゆえ、今の時期はガリガリと詰め込む時期ではない。 まずは授業の中で学ん…

桜丘中学校の取組みから考える、これからの学校の在り方-市民を育てる学校-

学校の役割は何でしょうか。 デレックヒーターというイギリスの政治学者がいます。 彼はこんなことを言っています。 自由民主主義国家における教育は、個人の発達と子どもたちを生まれた社会に適応させるという2つの目的を持つものである。 // リンク 学校に…

一学期で意識すべきことは学習規律の身体化

教員としてのジレンマがある。 授業中の私語をどうとらえるか、という問題だ。 私は学習規律を重視するタイプなので、号令をダラダラやったり、教員が話している時に私語をされるとかなり嫌悪感を抱く。 しかし、そうした態度に対して強く注意できない理由が…