新卒教員の教科書

新卒のあの頃の自分へ向けたメッセージをつらつらと書いております。『新卒教員としてのオリジナルテキスト』をつくろうという試みによるブログ。社会科のこととかビビッときた本の書評とか日常生活のこととか。

MENU

教育

我々教師の存在意義とは

授業準備が大変です。 進学コースを教えることになりました。 大学受験生の演習授業も持っているので、プリントやら過去問やらの教材研究、そして今年度から校務分掌も変わったので、忙しくなりました。 GWも授業準備で消えそうですが、ここで考えたことをざ…

意味のない会話の意味

大人になって コペルニクス的転回 殻を破ろう 意味のない会話がキライでした。 ダラダラと内容のないことを言われると、 「こいつは何が言いたいんだ?」 とイライラしてきます。自分の時間が奪われている感覚になるのでしょうかね。 しかし、教師という職業…

35歳は学びの限界?

最近、部署を移動して慌ただしくなったため、自分の勉強がぱたりと止んでしまいました さて、今日思ったことについてです。 35歳限界説というものがあります。 「35歳になったら、もう体力もなくなって、意欲も減退するから、それまでの学びの貯金を切り崩し…

生徒と向き合うということ-褒めて叱ってぶつかろう-

何気ない日常がガラッと変わって見えるような出来事。 そんな原体験は突然訪れます。 僕にとっては今日はそんな日だったようです。 今までの人生で人と向き合うということをおざなりにしてきた。けど高校生にとって叱ってくれる人や誉めてくれる人なんて社会…

やっと100記事!-過去の人気記事は?-

昨日書いた記事でやっと100記事に到達しました。 www.yutorix.com このブログも実は2014年からやっていますから、ブログ歴は4年以上になります。 (整理せずに次々と食材を買ってはぶち込まれた冷蔵庫の中くらい放置していました。本格的に稼働したのは去年…

二次試験で公民系科目を利用できる国公立大学

国公立大学の二次試験で公民系科目が受験科目となっている大学は非常に少ないです。 地理歴史はほとんどの大学で受験可能ですが、公民科は本当に少ない。受験生にとっても教員にとっても悩みどころですよね。 なかなかまとまったサイトもなく困っている方も…

地方で教員になるということ

今、僕は地方に暮らしています。 学生までは東京に暮らしていました。違う環境で1年を過ごすと、色々と見えてくるものがあります。これから地方に暮らす先生の方もいるかもしれません。 地方で働いて思ったことをつらつらと書いてみようと思うので参考になれ…

哲学対話を授業でやってみた-準備編-

今回哲学対話を授業でやってみました。その様子についてはこちらをご覧ください。 www.yutorix.com 実施にあたって色々と準備をしたので、それについて書こうと思います。 哲学対話とは 必要なモノ・こと 参考になるサイト 哲学対話とは ざっくり言えば、あ…

ブログから遠ざかる日々

昨日久しぶりに記事を書きました。 そこまで2週間ほどブログの執筆が滞っていました。 わけがいくつかあったので、備忘録として思いつく限りのことをまとめてみます。 手続き 学校の仕事 忙しくなると ブログの位置づけ これから 手続き 役所へ行ったり、銀…

哲学対話を授業でやってみた

哲学対話を授業で初めて実施しました。その様子についてのレポートです。 そもそも哲学対話って? 対話が始まる 徐々にポツポツと 話題は変わり… 結論はださない 授業者として難しいところ 生徒からの意見 そもそも哲学対話って? みんなで対話を通じて考え…

初めてのジグソー法-備忘録的に

お覚えでしょうか。年明けにこんな宣言をしたことを。 思考力を重視した授業を3か月に1回はする。 (新卒教員の教科書「2019年の抱負-義理と人情を忘れずに」より) www.yutorix.com 義理も人情も宣言も忘れてません。 年が明けて余裕ができたので よし!生…

センター試験2019年政治経済、ほんの一部だけ解説してみる

今年のセンター試験の政経、解説します。 完全にやっちゃえ先生に触発されて動いております。 www.yacchaesensei.com 選択肢の形式が変わったり、やや難化か?と思いました。 でも、基本的には、用語の定義だったり、年号であったりと、知識が正確に定着して…

21世紀型教育とは?-大橋清貴ほか『AIに負けない自分で考える子供を育てる21世紀型教育』秀和システム

改革校として躍進しつつある学校は意外とある。 三田国際学園もその1つ。 本書は三田国際学園の現校長が執筆した本であり、その教育観と学校の教育実践の一端を知ることができる。 それが21世紀型教育である。 AIに負けない自分で考える子どもを育てる21世紀…

町田総合高校での体罰問題についての分析~世論の反応は?~

今、ある問題をめぐってネットで炎上している。 ⬜️ 「炎上させようぜ」都立高「教師パンチ動画」殴打直前の会話東京都町田市内の都立町田総合高校で50代男性教師が1年生男子生徒を殴る様子を撮った動画がツイッターに投稿され、騒ぎにhttps://t.co/zjlw7OLnQ…

「知識は陳腐化するのか?」-IT時代の知識の価値について~イラン問題を題材に~

知識は陳腐化するのか? 陳腐化とは、価値が低下することである。 インターネットがこれだけ発達した現代。 調べれば簡単に情報が出てくるようになった。 そういう時代において知識の価値は低下すると言われる。 果たしてそうなのかだろうか。 今日はその問…

起業家教育-「成功」の反対は「何もしないこと」

連休最終日の一昨日、金融教育セミナーに参加してきた。 色々書きたいことはあるけども、起業家教育について書こうと思う。 起業家教育が求められる背景 起業家教育って何を育てるの? 起業という世界 起業家に必要なもの 今後のために 起業家教育が求められ…

加藤公明さんの実践がすごい-考える日本史授業

去年の暮れのことだった。冬休みでダラダラとツイッターを見ていたら、衝撃が走った。 考えさせる日本史の加藤公明さんの授業を実際に受けるという得難い経験をしました。感想をつぶやいていきます。一言で言うなら「職人芸で真似できるイメージすらわかない…

2019年の抱負-義理と人情を忘れずに-

みなさま、あけましておめでとうございます。 早速ですが、今年の抱負を書きたいと思います。 www.yutorix.com 一番大事なのは「将来、どうなりたいか」 1.理想の指導に向かって 2.人格者としての教師に もうちょっと具体的にすると 1.理想の指導に向かっ…

2018年の振り返り

今年は修士の学位もとることができ、念願の教師にもなれた。 一年はあっという間だ。 限られた時間の中で今後も成長するために、今年の自分のあり方を振り返りたいと思う。 仕事面での振り返り 5つの面での成長 何を学んだのか?-4つの学び ブログについて …

自分の人生を生きるために - 梶谷真司『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』

「考える生徒を育てたい」。 そう思って教員となり早数か月。 目の前の課題に追われていた2学期が終わり、冬休みに入ったので原点に立ち返ろうと思い購入した本。 正直、かなり共感した部分が多く、教育に携わる方にはぜひ読んでもらいたいなあと思っている…

「考える」ためにはどうしたらいいの?-ちきりん『自分のアタマで考えよう 知識に騙されない思考の技術』

本書の内容 知識に騙されるな ちきりんの弱点 まとめ 私たち教員がよく生徒に言う言葉がある。 「しっかり考えろ」 しかし、「考えるってどういう風にやればいいの」という質問を生徒からよく聞く。 思い返すと、少なくとも僕は高校までの授業で「考え方」を…

動機づけについて考えた - アメとムチだけじゃ人は動かない -

夏の暑さはどこへやら。 もうすぐ10月になる。高校3年生は受験勉強や就職試験に忙しい時期だろう。 生徒たちを見ていると大学受験の頃の思い出が頭をよぎる。 あの時期は気が付けば参考書を開いていた。 さて僕が担当するクラスはほぼ全ての生徒がAO推薦や指…

わたしが教師になったわけ 原体験としての1945と2009

教師になって約半年。 節目ということで、なぜ教師になったかを振り返ってみた。思い起こせば社会をどうにかしたいという気持ちがあった。 私の針路を決めた決めた出来事 原体験としての政権交代 アイデンティティとしての祖父 教師としての自分と民主主義 …

『意識高い系中島diary』を読んで、新学期への憂鬱さが吹っ飛んだ話

今日は9月1日。 長い長い夏休みが終わり、新学期が始まる日である。 夏祭りに花火大会、海にBBQ。イベントが目白押しのこの季節、ある生徒は部活に打ち込み、ある生徒は受験勉強にかかりっきりだったかもしれない。 思い思いの夏を懐古しながら生徒たちは登…

旅の効用

3か月間教員として働いた。夏休みに突入し、今までの働き方を振り返ると、あることに気づいた。院生時代もそうだったが、教材研究のために膨大な量の本や論文を読んだことだ。深夜まで教材研究をした日には、翌朝とてもつらかったことを覚えている。けれども…

これからの時代のリーダー

「多数派」というものが形成されにくい世である。 現代社会は多様な価値観が共存する社会である。ウルリッヒ・ベックはこうした現代社会の現象を「個人化」と呼んだ。個人化とは、従来の価値観や慣習が共通認識・了解とはならず、個人が多様な価値観や慣習を…

現実を見据えるために~書評『アドラーの教え』

「このクラスはやりづらいな…」「このクラスは話を聞かないな…」 授業中に反応が薄かったり、生徒が寝てしまうと、ふとこんな考えを抱いてしまうことがある。思考とは恐ろしいもので、ふと何となく考えたことでも脳内で反復されてしまうと、それが行動に反映…

説明責任について

政治学において説明責任という言葉がある。説明責任はアカウンタビリティーといい、アカウンティング(説明)とレスポンシビリティー(責任)を合わせた造語である。この言葉は元々アメリカで生まれたものであり、アメリカ大使館によれば次のように定義され…

主権者を養うためには

次の高等学校学習指導要領では主権者教育の推進が謳われるようだ。「公民」の中で新たに設置される「公共」は主権者教育の推進の鍵となる科目である。以下は記事の一部抜粋である。 新たな科目「公共」とはなにか 「公民」の中に必修科目として新設される「…

柳田国男の教育論を現代風に解釈してみた

民俗学者の柳田国男は、戦後に新設された社会科の目標を「一人前の選挙民をつくること」とした(西内裕一「『柳田社会科』の目標と内容についての考察」)。 一人前の定義 ここでいう一人前とは、手紙が書ける程度の平凡な能力、そして新聞が読め、世間の動…