新卒教員の教科書

Shiras Civics -しらす先生の公民教室-

大人の学び直しや受験生向けに政経や倫理について解説するブログ(予定)。中高一貫校の公民科教員がニュースや学校のことについても書いてます。

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教育

誰しもが可能性を追求できる社会を-『教育格差』と近代社会の理念-

義を見てせざるは勇なきなり 論語の一節にある言葉です。格差が拡大し、心を痛めている人も多いかと思います。 けれども、ふと考えてみると、そもそも格差がなぜ悪いのか、望ましくないのか、私は説明できませんでした。 つまり、何が義に値するのかがわから…

社会派の先生に圧倒的におススメしたい雑誌3選【社会科教員向け】

こんにちは、しらすです。 今日は教材研究や社会情勢の理解に大きく役に立つ雑誌をご紹介します。 アカデミック寄りの内容ですが、ニュースを深掘りしたり、社会問題について考察する上できっと有益な材料を提供してくれるかと思います。 それでは、ご紹介し…

政治家がダメでも日本がしっかり機能している理由

www.jiji.com 「自分(有能なリーダー)がいなくとも回る組織が強い」 ビジネスの世界でよく耳にする言葉である。 これは、ビジネスだけでなく、官公庁や学校などありとあらゆる組織において通ずるものだと思っている。 社会科学の欠点 日本の対応 有能なス…

ピアレポートについての試論

オンライン疲れ? 慣れは怖い ピアレポートについての試論 目的は何かを常に考えよう オンライン疲れ? GWが空けても、ウィズコロナで生活しなければならない。 そう思うとなかなか憂鬱で、平時には喉から手が出るほど欲しかったゆとりも、今では「だるさ」…

子どもたちには社会的な見方・考え方をもたせよう!【新学習指導要領の考え方】

授業が変わる 社会科ではどうなるか 実際に働かせてみた つまり、どういうことよ? 授業が変わる 日本の公教育のマニュアルといえば「学習指導要領」です。 このマニュアルは10年ごとに改訂されているのですが、既に2020年度からは小学校で、2021年度からは…

「正直に言いなさい」という道徳と、黙秘権という憲法の乖離

※随筆です。 人は過ちを犯す生き物である。 誰しも一度は悪事を働いただろう。 それが明るみになったとき、親や先生から「正直に言いなさい」と諭されて育ってきた人は多い。 正直に述べ、そして反省することは望ましいこととされてきた。 そして、大人にな…

なぜ、教壇に立っているのか

あなたはなぜ教壇に立つのですか。 こう聞かれて、どう答えますか? 大学時代の教職課程、おぼろげな記憶をさかのぼると、周りに結構多かったのが「親が教師だから」「教師にあこがれたから」という理由だった。 別にこれ自体は悪くない。むしろ尊敬できるロール…

国立大学の授業料値上げ検討のニュースとヤフコメのまとめ

ちなみに昔の授業料はどのくらいか 世間の反応は 最も「そう思う」が多いコメント 2番目 3番目 4番目 5番目 まとめ 国立大学が授業料を値上げしそうだ。 国立大学の状況は厳しい。毎年国立大学に配分されている交付金が減少しており、大学関係者にとっては経…

💡教員の本質的な仕事とは何か?-働き方改革と生徒たちの求めることの距離-

どうもこんにちは、しらすです。 本題ですが、本質的な仕事とは何でしょうか。 生徒の思いは 生徒の声は…悪くない 本質的な仕事とは? 生徒の思いは いきなりですが、生徒って基本的に「自分のことを見てもらいたい」のかなあと考えています。 僕は定時で帰…

「それ、テストに出ますか?」という道具主義についての私見②-なんだかんだ評価の問題じゃん!-

www.yutorix.com 昨日の記事であるけれども、特にこの時期は学年末考査が控えているから、表題の質問はよく聞かれる。そのたびに「具体的に何が出題されるかは言えないけれども、テスト範囲に含まれています」という玉虫色の回答をする。 というか「テストに…

「それ、テストに出ますか?」という道具主義についての私見

「先生、これってテストに出ますか?」 教師なら誰だって一度は受けるであろう質問である。 私自身もそうであるが、多くの高校教員は大学受験というものを少なからず意識して授業を行っていると思う 受験という目標に沿って授業展開をするので、きわめて合理…

読書はたまる、されど進まず(1月の消化本)

毎月、とんでもない量の本を購入するので、まったく収支が黒字にならない。 院生の時は「こんなに本を買えたらな~」と書店の一角で考えていたものだが、社会人になってお金と時間がトレードオフの関係であることを知ってからは「こんなに時間ないのか~」と…

過度な能力論を相対化してみる

グローバル化が進むとか格差が広がるとかいう社会の変化に伴う混乱に対応するのは基本的に社会福祉マターであるはずなのに、それを「そんな時代でも生き残れるタフさを育てる教育」みたいに教育マターとして解決しようとするから極端な教育政策論が飛び出す…

筋トレをほぼ1年間続けたら全く風邪をひかなくなった話

こんにちは、しらすです。 先日同僚に「肩幅広くね?」と言われました。 風邪をひかなくなった2年目の変化 健全な精神は健全な身体に宿るはガチ 風邪をひかなくなった2年目の変化 全然教育に関係ありませんが、筋トレを去年の六月からほぼ毎日してたら、全…

大学付属校は日本にしかないらしい

大学付属校って海外にはないらしいです。 大学付属校が大人気になったわけは大学入試改革 大学付属校が生まれたのは明治時代にさかのぼる 設置の背景 内部進学はあったの? まとめ 大学付属校が大人気になったわけは大学入試改革 こんにちは、しらすです。 …

はじめての中学受験にドラマを見る

中学入試に初めて運営側として携わっている。 大学生の時、学習塾でアルバイトしていた時には中学受験生を教えていたし、受験当日も応援に行っていたけども、今年は試験を運営する側として関わっている。 中学受験というのはまさに喜び、悲しみ、様々な感情…

先生として胸を張ろう

人の想像力は無限の可能性を持っている反面、狭い範囲でしか想像できないこともあります。 とりわけ経験したことのないことに対して思いを巡らすのはかなり大変です。 ですから、想像力が足りなかったなあと思うことがありました。 想像できないこと 相互に…

大学入学共通テストの問題作成の方針【現代社会、倫理、政経、倫理政経、地理、世界史、日本史】

1月29日に、令和3年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の問題作成方針(https://www.dnc.ac.jp/news/20200129-01.html)が出されました。 社会科系の科目に焦点を絞って作問の方針をまとめてみました。 共通テストの問題作成方針要点 全体のポイント …

通勤ラッシュを乗り越える方法あれこれ

通勤を乗り越える 大喜利大会 本を読む それでも我々は乗り越えねばならない 今日、関東全域は雪である。 しかし、雪だからといって社会は容赦してくれない。 通勤を乗り越える 周知のとおり、東京都市圏の通勤ラッシュは民族大移動といっても過言ではない。…

本が積み重なっていく悩み

教員の悩みの一つは書籍の購入頻度の多さと、それに比例して消えゆく収容スペースの存在だと思う。 かくいう私も当事者の一人である。 興味をそそる本が出る出る 岩波新書 中公新書 講談社現代新書 ちくま新書 たまる積読、膨らむ本棚 情報収集のために 興味…

【書評】主権者として金融にどうかかわるか~湯本雅士「金融政策入門」~

金融政策?ふーん? 金融政策とは何か? 国民生活にどんな影響があるのか? 主権者教育として 授業アイデア 本書の特徴 参考 金融政策?ふーん? 日銀が金利を下げた…FRBが利上げした… めまぐるしく届くニュースの中でも、金融政策ほど生活から遠く離れたも…

海外大学と国内大学 ~「蹴られる東大」と「忖度しない教育」~

日本国内と海外大学の違い 本気で向き合う教員 東大をける人たち 最近、面白いシリーズを発見しました。 その名も「蹴られる東大」。 www.todaishimbun.org やはり教育業に携わる者として、また大学受験生を指導する者として、「東大」は「目指す」ものだと…

中高生が参加できるビジネス系のコンテストまとめ

最後のセンター試験、始まりましたね。 今回はビジネス系コンテストをゆるーくまとめました。 課外活動の重要性の高まり 中高生(高校生のみの場合もあり)が参加できるコンテスト キャリア甲子園 高校生ビジネスグランプリ エコノミクス甲子園 常葉大学主催…

Twitterってすごいなぁって話とか

※今日の話は感想です。ゆるゆるですのでご注意を。 Twitterの機能 発信する人の下に情報は集まる 今年は 先日、チレキさんにお会いしました。 チレキさん(@escape_show31)とお会いしました。めちゃくちゃポジティブでとても気さくな方。色々と刺激を受けたの…

原監督の指導はすごい!-青学躍進の背景にステージ指導法あり

あけましておめでとうございます。 新年を迎え、世間は箱根駅伝で盛り上がっています。 今年の往路優勝は青山学院大学(以下、青学)。3年ぶりの往路優勝を勝ち取り、復路優勝へと弾みをつけました(母校ではないので、何とも言えない気持ち。キエエエ)。 …

問いのセンスを磨こう

〇〇ってどうですか? こんな質問をしている場面、よく見かけませんか? この類の質問を投げかけられた生徒は非常に困っているでしょう。なぜなら、思考する幅が広すぎるからです。 「どうですか?」って「何がですか?」って返したくなりませんか? たまに…

5Gは教育をどう変えるのか~ミクロとマクロの両面から考察する~

5Gとは何か・何ができるようになるのか 教育における変化 ミクロな変化 実現のためには マクロな変化 5Gへの注目が高まっています。 5Gとは次世代通信システムのことで、ビジネスの分野では世界的な5G推進の競争が繰り広げられています。ファーウェイやサ…

自信の付け方-自己肯定感を高める

メンタルに関するライフハックです。 自信をつける 自信のない人たち-コンプレックス 自信の付け方 具体的に明確にするには 様々なコミュニティに所属する まとめ 自信をつける 自信のない人たち-コンプレックス 自己肯定感が低い、という悩みは現代社会に…

選挙だけじゃない、社会参画の方法-新科目「公共」と主権者教育-

どこに参画するのか 「社会参画」を細分化する 社会参画の例 授業で扱うのは… リアルさの重要性 2022年から高校で新科目「公共」が導入されます。 そこでは自立した主体として社会参画する態度を育むことが期待されています。 では、社会参画とは何なのか。 …

公民の先生だからできること~わかりやすさと自分ごと化~

先の参議院選挙が終わった後、ニュースを見ていて結構多いなあと感じた意見があります。 そもそも政治ってよくわからないし、投票がどういう意味があるのかわからないという声です。 これを文字通り受け取ってはいけないと思います。 つまり、政治制度だとか…