新卒教員の教科書

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新卒のあの頃の自分へ向けたメッセージをつらつらと書いております。『新卒教員としてのオリジナルテキスト』をつくろうという試みによるブログ。社会科のこととかビビッときた本の書評とか日常生活のこととか。

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ピアレポートについての試論

 

 

オンライン疲れ?

GWが空けても、ウィズコロナで生活しなければならない。

そう思うとなかなか憂鬱で、平時には喉から手が出るほど欲しかったゆとりも、今では「だるさ」と「憂鬱さ」の支配する「新しい日常」へと変わってしまった。

 

なんというか、メリハリがないのである。

 

教員がこんな有様なのだから、生徒達はもっと辛いのではないだろうか。

多感な時期である。部活動に打ち込みたかった生徒、新しい出会いにワクワクしていた生徒たちは、きっと辛い思いをしているだろう(むしろオンライン授業の方が楽だという生徒もいる)。

 

慣れは怖い

オンライン授業が始まって約1か月。

最初は「アタラシイ」試みで慣れないPCの前で頑張っていた生徒たちも、しんどくなってくるころである。

 

兆候はGW前からあった。個人課題を提出しない生徒が出てきたのである。

教科間で調整しないため、課題の量は膨大になる。すべての生徒が自律的ではないから、できない子が出てくる(キャパオーバーである)。

課題提出ができないとモノ申せば、教員は配慮するが、信頼関係をろくに構築できていない中で、意見を「わざわざ」言うのは気が引けるという生徒もいる。

そういった生徒一人ひとりには、教員が丁寧に丁寧にケアしなければならない。

 

問題は「個人で課題を行う」だけだと、「別に誰にも迷惑が掛からないし、良いか」という心情が生まれるのである。自由主義的な発想である。

 

ピアレポートについての試論

 

PSA Peer Review

 

では、どうすれば課題をこなすか。

1つは、「課題の面白さ」である。当事者性を喚起したり、自分にとって思い入れの深いテーマだったり、知的好奇心を刺激されたりすれば、おのずと課題に向かう(これは私個人の教科教育の至らなさの課題である)。要は生徒個人の「真面目さ」や「やる気」に依存するシステムは危険なのだ。

もう1つは、「他者危害の原則」という自由主義的な道徳心を利用するシステムである。つまり、自分に役割が振られていて、自分がやらない限り、他者に迷惑がかかる、というシステムにすると、動かざるを得ないのである。

それで、共同で課題をこなすシステムを考えていた。それがピア・レポートである。

 

で、具体的な実施方法としては、下記のようになる。

イデアその1(執筆のみ)

 レポート課題を提示する。
 その際、2人グループを作らせ、役割分担するよう指示する。
 ※この指示が的確で、自分が何をすべきかが明確であることが極めて重要
 たとえば、課題を2セクションに分け、リーダーの役割を最終的なまとめ・校正(論理的なつながりはおかしくないか)とする。とすれば、2セクションはそれぞれが執筆し、それが終わらない限りリーダーはまとめる事が出来ないのである。
 ともすれば、「やる気があろうがなかろうが」やらざるを得ないわけである。問題は2セクションをどのくらいのスピードで執筆するかわからないため、リーダーがストレスを抱えてしまうかもしれない点である。(たとえば、リーダーには加点するとかでインセンティブが与えられるかな)。

 

イデアその2(執筆と評価)

 レポート課題を提示する 
 その際、2人グループを作らせ、それぞれが課題に対する文章を書く。
 文章を書き終わったら、相手に見せてコメントをもらい、また書き直す。
 前提として、教員が評価の観点を生徒に渡すことが重要となる(生徒は何をもってj評価すればいいのか明確になるから)

 

今は、オンラインツールが非常にそろっていて、共同編集が容易になっている。

つまり、ピアレポートのハードルがかなり低いのである。

グーグルドキュメント様々である(GAFA以前の世界には戻れない)。

 

目的は何かを常に考えよう

断っておかねばならないのは、生徒が全員課題をやるにはどうしたらいいか仕組みを考える、が今回のメインテーマではなく、ピアレポートをやってみようかなーと思っていたので事前に整理してみた、というのがメインである。

協働の利点は、意見の交流による視野の拡大である。

 

www.yutorix.com

 

オンライン授業はデザインがかなり重要で、リアル授業でサボっていたツケがここにきて痛恨の一撃を筆者に与えている。で、これはアフターコロナでも重要な力だと言えるので、ここで鍛えないと話にならんなとも思う。

教科教育の引き出しに加えて、教育技法の引き出しもどんどん足していかなければなぁと思うので、読者の皆さん、もし参考になりそうな文献がありましたら、どうぞご教授ください。

 

それでは。