新卒教員の教科書

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新卒のあの頃の自分へ向けたメッセージをつらつらと書いております。『新卒教員としてのオリジナルテキスト』をつくろうという試みによるブログ。社会科のこととかビビッときた本の書評とか日常生活のこととか。

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国立大学の授業料値上げ検討のニュースとヤフコメのまとめ

 

 

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国立大学が授業料を値上げしそうだ。

 

国立大学の状況は厳しい。毎年国立大学に配分されている交付金が減少しており、大学関係者にとっては経営状況の改善が悩みの種となっている。

 

国立大学の授業料は年間で53万5800円という標準額が定められているが、現状は大学独自の判断による2割までなら上げることができる。

今回のニュースは、ここをさらに徹底させようというもの。

つまり、政府が標準額を定めている国立大学の授業料について、大学の裁量で自由に金額を決められる制度の検討が始まった

 

1975年くらいまでは国立大学の授業料は非常に低かった。しかし、そこから2年に1度のペースで授業料は上昇を続け、現在では私立との差は約6割まで縮まっている。

 

ヤフーニュースは辛らつな論調のようである。

ここで国立大学の学費を自由化した場合、一斉に大幅な値上げが実施されるのはほぼ間違いありません。一部から日本の公教育が崩壊するとの指摘も出ていますが、政府は機会の均等についてはあまり重視していないように見受けられます

 2019年10月、大学入学共通テストにおける民間英語試験導入に関して、萩生田文部科学相が「身の丈に合わせて勝負を」と発言したことが問題視されたことがありましたし、2018年には麻生財務相が、国立大学出身の市長に対して「人の税金を使って学校へ行った」と批判するという出来事もありました。今年から大学無償化の施策が始まりますが、現実には極めて所得の低い人しか支援の対象になっておらず、中間層にとってはほとんど恩恵がありません。教育は所得の高い人だけが受けるべきという価値観を持つ政治家が少なくないという現実を考えると、教育の機会平等を確保するのは難しそうです。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

ちなみに昔の授業料はどのくらいか

ちなみに1950年からの授業料を国立・私立別にまとめているグラフがあったので、連符しておく。

物価上昇率を考慮しても安いぞ!

 

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70年にわたる大学授業料の推移をグラフ化してみる(最新) - ガベージニュース

 

なんでこんなに安かったか、それは貧しくても学業優秀であれば、学問へ門戸を開いていたから。エリート養成という機能が国立大学にあったのである。

しかし、そこを自由化してしまえば、本当に階級の再生産になると思うから、入れては如何と思うのですが、、、

 

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世間の反応は

以下は、ヤフーニュースのコメントを「そう思う順」に並べたものである。上から5つを並べてみた。

 

最も「そう思う」が多いコメント

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「その穴埋めを入学者の親に回す」

もし奨学金が今のような借金のままであるなら、授業料自由化は学業による選別に加えて、親の資産状況という偶然的な要素を前提としてしまうのはまずいんでないかい。

 

2番目

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3番目

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こういう見方をしている人が増えたと思う。

本当かどうかは別にして、世の中は虚構で成り立っているので、虚構が虚構であるとバレてしまったら分断と憎悪が社会を占めるようになってしまいますよ。

 

4番目

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私学に勤める者としては、学校の財務状況として補助金がなければやっていけない現実があるが、関係のない人にとってはこう思うのが普通だと思う。

でも、自由化を突き詰めるといっても、日本の私学はアメリカみたいに超高額な学費にはしてはならない。で、その司令塔が行政だから、補助金を出している。アレ…

ただ、私学も公教育の担い手だから説明責任がいるよね。学習指導要領ガン無視じゃだめですよ。

 

5番目

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まとめ

 

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まだ授業料の自由化が決まったわけではないけども、政府の方針と今までの推移、社会の風潮を見ると、ほぼ自由化は確実っぽい。

で、多くの人はあまり好意的に見ていないと思う(逆にあまりダメージのない高所得者はそもそも人口に占める割合が低い)。つまり、これだけ多くの人が格差が拡がっていて、それを食い止める役目が政府にあるのに、それと逆行していると感じている。政治不信って、こういう経済的な問題に対する政府の無力さに嘆いているところから始まっているのかな。

 

希望を描けるような社会は、誰が作るのだろうか。

統治者なのか、被統治者なのか…

 

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