この記事の対象は次の方です。
共通テストで現代社会と倫理政経のどちらをとろうか迷っている受験生
どちらを選ぶか、まだ迷っている方の参考になれば幸いです。
結論
結論はこちら。
- まずは受験する大学で使える科目を選ぶ
- まだ志望校を決めてないけど、国公立志望なら倫理政経(進路変更に対応)
- 公民に苦手意識があるなら現代社会でも(倫理政経の方が範囲・内容は多いため。ただ現社は難化傾向かも)
詳しく解説していきます。
現代社会の特徴
使える大学
倫理政経よりもかなり少ないです。
首都圏でいえば、東京工業大学や筑波大学、東京外国語大学、東京海洋大学などです。
医学部に絞れば地方国公立大学が中心になります。
逆に東京大学や京都大学をはじめとした旧帝国大学、一橋大学などは受験することができません。
勉強内容
政治・経済+倫理の一部(西洋哲学・青年期・日本思想史・源流思想)
従来のセンター試験では約8割が政経から、約2割が倫理から出題されていました。
共通テストの試行調査でも、出題範囲は変化ありませんでした(ただどれくらい倫理の比重が高まるかは未知数です)。
勉強内容と範囲は、共通テストでもセンター試験から変更はありません。
2020年の1月末に、各科目の作問方針が示されましたが、現在の学習指導要領から問題が作られます。つまり、今使ってる教科書で勉強してください、ということです。
▼公民以外にも地理歴史の方針についてまとめています。
共通テスト現社の特徴
勉強内容と範囲は変わりませんが、出題形式は180度変わります。
センター試験では知識を問う問題が中心でしたが、共通テストでは知識を活用する問題が中心になります。
これは現社に限らず、すべてのテストで共通の傾向です。
しかも、今までは内容面で政経よりも簡単といわれていたのが、内容的に政経に匹敵する深い理解を問う問題も出題されるようになりました
たとえばこんな問題が出ます。
考え方Xはロールズという哲学者の「公正という正義」、考え方Yはアマルティア・センという経済学者の「潜在能力」という思想です。
それぞれの思想に基づいて選択肢を検討するという従来にはないタイプの問題です。読解問題に近いですね。
倫理政経の特徴
使える大学
全ての国公立大学で受験科目として使えます。
特に志望校を決めていなければ倫理政経を選ぶのが無難です。進路変更できますからね。
ただし、範囲が膨大なこと・内容を深く理解しなければならないことが現社との違いになります。
勉強内容
名前の通り、政治・経済、倫理の両方を満遍なく勉強することが求められます。
センター試験では半分ずつ出題されましたが、共通テストでも変わりません。
共通テストの特徴
現社と同じく、知識を問う問題中心だったのが、知識を活用する問題中心になりました。
写真やグラフの読み取りや、資料を読み込んだ上でいくつかのセリフに当てはまる言葉を選ぶという問題などが出題されるようになります。
ただし、試行調査は平成30年度の1度しか行われていないので、現社など様々なパターンの問題に慣れるのがいいと思います。
どっちを選べばいいのか?
繰り返しですが、やっぱり選ぶ決めては次の通り。
- まずは受験する大学で使える科目を選ぶ
- まだ志望校を決めてないけど、国公立志望なら倫理政経(進路変更に対応)
- 公民に苦手意識があるなら現代社会でも(倫理政経の方が範囲・内容は多いため。ただ現社は難化傾向かも)
まとめ
一番大事なのは1の条件です!
それによって2や3の条件に該当するか考えていきましょう。
どちらにしても読解力が問われますので、現代文の勉強などで読解力を上げていきましょう!