Shiras Civics

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「人生をどう生きるか」がテーマのブログです。自分を実験台にして、哲学や心理学とかを使って人生戦略をひたすら考えている教師が書いています。ちなみに政経と倫理を教えてます。

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「それ、テストに出ますか?」という道具主義についての私見

「先生、これってテストに出ますか?」 教師なら誰だって一度は受けるであろう質問である。 私自身もそうであるが、多くの高校教員は大学受験というものを少なからず意識して授業を行っていると思う 受験という目標に沿って授業展開をするので、きわめて合理…

読書はたまる、されど進まず(1月の消化本)

毎月、とんでもない量の本を購入するので、まったく収支が黒字にならない。 院生の時は「こんなに本を買えたらな~」と書店の一角で考えていたものだが、社会人になってお金と時間がトレードオフの関係であることを知ってからは「こんなに時間ないのか~」と…

安楽死最前線

ある女性の決断 死ぬ権利を認めたら まずは社会全体で議論を 20日の読売新聞で面白い記事があった。 安楽死や尊厳死など、死に方をも含めた人生の問題は世界中で議論されている。 より良き生を全うし、その終着点をどう迎えるかは当事者にとっては重要な問題…

過度な能力論を相対化してみる

グローバル化が進むとか格差が広がるとかいう社会の変化に伴う混乱に対応するのは基本的に社会福祉マターであるはずなのに、それを「そんな時代でも生き残れるタフさを育てる教育」みたいに教育マターとして解決しようとするから極端な教育政策論が飛び出す…

人生100年時代は大格差が起きるディストピアの時代

こんにちは、しらすです。 人生100年時代という言葉をニュースや新聞など至るところで聞くようになりました。日本政府が推進してきた未来社会像も既に定着している感があります。 100歳を超えた方々に対しては、「金〇〇、〇さん」としてマスコミに取材され…

筋トレをほぼ1年間続けたら全く風邪をひかなくなった話

こんにちは、しらすです。 先日同僚に「肩幅広くね?」と言われました。 風邪をひかなくなった2年目の変化 健全な精神は健全な身体に宿るはガチ 風邪をひかなくなった2年目の変化 全然教育に関係ありませんが、筋トレを去年の六月からほぼ毎日してたら、全…

大学付属校は日本にしかないらしい

大学付属校って海外にはないらしいです。 大学付属校が大人気になったわけは大学入試改革 大学付属校が生まれたのは明治時代にさかのぼる 設置の背景 内部進学はあったの? まとめ 大学付属校が大人気になったわけは大学入試改革 こんにちは、しらすです。 …

はじめての中学受験にドラマを見る

中学入試に初めて運営側として携わっている。 大学生の時、学習塾でアルバイトしていた時には中学受験生を教えていたし、受験当日も応援に行っていたけども、今年は試験を運営する側として関わっている。 中学受験というのはまさに喜び、悲しみ、様々な感情…

先生として胸を張ろう

人の想像力は無限の可能性を持っている反面、狭い範囲でしか想像できないこともあります。 とりわけ経験したことのないことに対して思いを巡らすのはかなり大変です。 ですから、想像力が足りなかったなあと思うことがありました。 想像できないこと 相互に…

大学入学共通テストの問題作成の方針【現代社会、倫理、政経、倫理政経、地理、世界史、日本史】

1月29日に、令和3年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の問題作成方針(https://www.dnc.ac.jp/news/20200129-01.html)が出されました。 社会科系の科目に焦点を絞って作問の方針をまとめてみました。 共通テストの問題作成方針要点 全体のポイント …

通勤ラッシュを乗り越える方法あれこれ

通勤を乗り越える 大喜利大会 本を読む それでも我々は乗り越えねばならない 今日、関東全域は雪である。 しかし、雪だからといって社会は容赦してくれない。 通勤を乗り越える 周知のとおり、東京都市圏の通勤ラッシュは民族大移動といっても過言ではない。…

本が積み重なっていく悩み

教員の悩みの一つは書籍の購入頻度の多さと、それに比例して消えゆく収容スペースの存在だと思う。 かくいう私も当事者の一人である。 興味をそそる本が出る出る 岩波新書 中公新書 講談社現代新書 ちくま新書 たまる積読、膨らむ本棚 情報収集のために 興味…

【書評】主権者として金融にどうかかわるか~湯本雅士「金融政策入門」~

金融政策?ふーん? 金融政策とは何か? 国民生活にどんな影響があるのか? 主権者教育として 授業アイデア 本書の特徴 参考 金融政策?ふーん? 日銀が金利を下げた…FRBが利上げした… めまぐるしく届くニュースの中でも、金融政策ほど生活から遠く離れたも…

海外大学と国内大学 ~「蹴られる東大」と「忖度しない教育」~

日本国内と海外大学の違い 本気で向き合う教員 東大をける人たち 最近、面白いシリーズを発見しました。 その名も「蹴られる東大」。 www.todaishimbun.org やはり教育業に携わる者として、また大学受験生を指導する者として、「東大」は「目指す」ものだと…

中高生が参加できるビジネス系のコンテストまとめ

最後のセンター試験、始まりましたね。 今回はビジネス系コンテストをゆるーくまとめました。 課外活動の重要性の高まり 中高生(高校生のみの場合もあり)が参加できるコンテスト キャリア甲子園 高校生ビジネスグランプリ エコノミクス甲子園 常葉大学主催…

Twitterってすごいなぁって話とか

※今日の話は感想です。ゆるゆるですのでご注意を。 Twitterの機能 発信する人の下に情報は集まる 今年は 先日、チレキさんにお会いしました。 チレキさん(@escape_show31)とお会いしました。めちゃくちゃポジティブでとても気さくな方。色々と刺激を受けたの…

原監督の指導はすごい!-青学躍進の背景にステージ指導法あり

あけましておめでとうございます。 新年を迎え、世間は箱根駅伝で盛り上がっています。 今年の往路優勝は青山学院大学(以下、青学)。3年ぶりの往路優勝を勝ち取り、復路優勝へと弾みをつけました(母校ではないので、何とも言えない気持ち) さて、青学が…

『ジョーカー』の世界がジョークに感じないワケ

ジョーカーざっくりストーリー 現代社会に通じるリアルさ 社会の分断がもたらすもの ジョーカーを見てきました。 多分に現代社会の病理をえぐった作品だという印象が一つ、単純に次の展開が気になるような作品としての完成度が高いという印象が一つ。 wwws.w…

問いのセンスを磨こう

〇〇ってどうですか? こんな質問をしている場面、よく見かけませんか? この類の質問を投げかけられた生徒は非常に困っているでしょう。なぜなら、思考する幅が広すぎるからです。 「どうですか?」って「何がですか?」って返したくなりませんか? たまに…

5Gは教育をどう変えるのか~ミクロとマクロの両面から考察する~

5Gとは何か・何ができるようになるのか 教育における変化 ミクロな変化 実現のためには マクロな変化 5Gへの注目が高まっています。 5Gとは次世代通信システムのことで、ビジネスの分野では世界的な5G推進の競争が繰り広げられています。ファーウェイやサ…

自信の付け方-自己肯定感を高める

メンタルに関するライフハックです。 自信をつける 自信のない人たち-コンプレックス 自信の付け方 具体的に明確にするには 様々なコミュニティに所属する まとめ 自信をつける 自信のない人たち-コンプレックス 自己肯定感が低い、という悩みは現代社会に…

選挙だけじゃない、社会参画の方法-新科目「公共」と主権者教育-

どこに参画するのか 「社会参画」を細分化する 社会参画の例 授業で扱うのは… リアルさの重要性 2022年から高校で新科目「公共」が導入されます。 そこでは自立した主体として社会参画する態度を育むことが期待されています。 では、社会参画とは何なのか。 …

公民の先生だからできること~わかりやすさと自分ごと化~

先の参議院選挙が終わった後、ニュースを見ていて結構多いなあと感じた意見があります。 そもそも政治ってよくわからないし、投票がどういう意味があるのかわからないという声です。 これを文字通り受け取ってはいけないと思います。 つまり、政治制度だとか…

お盆休み中の成果

お盆休みが終わってしまいました。 民間企業に勤めている方と飲むと「こっちは休みなんかないぞ!」と叱責されますが、休んだからには何がしかの成果がないと気が済みません。 振り返りがてら、ちょっとまとめてみたいと思います。 読書 ①今求められる学力と…

74年前の大学生は何を考えていたのか~特攻隊の手記から思うこと~

※主張激しめです。 www.j-cast.com トランプ大統領が、特攻隊は酒に酔って、薬をやっていたのか?と安倍首相に尋ねました。 彼らの名誉のために、実際の特攻隊に選ばれた若者の手記を引用します。少し長いですが、ご容赦ください。 上原良司(うえはらりょう…

8月15日にオススメすすめしたいコンテンツ

今日は8月15日。 あいにくの雨模様ですが、九段下の方は賑やかなのでしょう。 さて、今日は右も左もニュートラルの方もあの戦争について考えてほしい日です。 せっかくなのでお勧めしたいコンテンツを列挙したいと思います。 マンガ 小林よしのり かわぐちか…

ブログを書き続けたら成長できたという話

このブログも設立してから4年以上が経ちました。 設立当初は記事を書こうにも、一ミリも筆が進まず、逃避しまくってました。修論の執筆と被ってたと言い訳しときます。 けれども、最近、記事を書き進めていくうちに自分の言葉で思いを紡げるようになったな…

言葉が多ければ、世界はよりクリアに見える

教師という職業柄、観察という営みからは逃れられない。 その時、その観察の成否を決めるのは言葉の多さかなと思う。 たとえば、旅行に行って森林を見た時、「きれい…」と一言だけでは観察も何もない。もちろん友達と会話するのであればこんな一言でも盛り上…

楽しさと学びを体感できる協働の可能性

楽しいこと、そして困難を共に乗り越えること、それが大切である。 楽しかった思い出、今となっては何もなし サプライズも研修も 子どもたちにも同じ思いを 楽しかった思い出、今となっては何もなし 大学生のころ、ビジネスコンテストに参加したことがある。…

『べしゃり暮らし』から思い出す教育実習の1シーン

つまんねぇんだよな 教育実習の研究授業後のことだった。 研究授業が終わった後のこと 真意はいずこに 言われるうちが華 研究授業が終わった後のこと 入念に準備した教材。 パワーポイントはもちろん、何度も直したプリント。 授業が終わると生徒たちの拍手…